Monday 26 October 2015

いつもあせっている人

最近にや〜っと笑ったりするようになり母をキュンキュンさせている怜ですが、基本は挙動不審です。起きている時間のほとんど、手足をバタバタさせ息を切らしながら、何をそんなにあせっているんだろうと思うほど、あせっている動きをしています。よく鼻くそがつまるので、「はぁはぁ」という荒い息が、「フガッフゴッ」と豚の鳴き声のようになり、それに加えて例の「ぅうえぇぇ〜!ぉおえぇぇ〜!」というおっさん声を出すので、声だけ聞くとかなり不審な生き物に仕上がっております。

愛彩はもっとストレートに赤ちゃんっぽい動きと声をしていたので、「マーティー、この子の動き不審すぎない?大丈夫かな?発達障害とかじゃないよね?」などと言っては夫の失笑をかっています。

さらには、よくオナラをする怜。焦っているときも、笑っているときも、泣いているときも、なにかのひょうしにプップップとよくやります。先日、お風呂に入れたら最初は焦りながらプップ、ポコポコとオナラ、その後お風呂が気に入ったみたいでニコニコしながらプップ、ポコポコ。最後は何がいけなかったのか泣き出してわーわー泣きながらやはりオナラ。「うわーん」と泣いては「ブー(ポコポコ)」。「うわーん」「ブー(ポコポコ)」「うわーん」「ブー(ポコポコ)」を繰り返す裸の息子を抱えて、私は笑いが止まりませんでした(←ひどい)。

オムツをかえる度に大きくなっているように感じるこの頃。そういえば愛彩もそうだったなーと同じ時期の愛彩の写真と比べてみたのですが、怜のほうがさらに丸々としています。退院当時の写真を見ると別人のようです。何がたまらんかといいますと、ムチムチの脚とお尻です。太ももの裏側にまで段ができ、靴下の上からすねの肉がムニーっとはみでているあの感じ。お尻と太ももの境目がどれだかわからないほどに何重も段ができて、お風呂に入れる度にそのシワ部分に入っているホコリとか垢を取ってあげないといけません。「あ〜、このムチムチ感!写真には写らないのよね〜♡」とオムツを替えたり入浴させる度に触りまくって悦に入っております。


Friday 23 October 2015

マイ・ピーポー

愉快な発言を多発するお年頃の愛彩。ここ数ヶ月の語録を記録しておこうと思います。

愛彩には「マイ・ピーポー(My people)」なる者が多数いるようです。マイ・ピーポーとは果たしてどんな人々なのか...。愛彩の発言を元に推測したいと思います。
「そこにマイ・ピーポーがいるから気をつけて」と床を指差して言われることがあるので、マイ・ピーポーはかなり小さい人たちのようです。
「今日はお仕事でマイ・ピーポーに会うの」と言ってバッグを肩から下げて出かける(といっても家の中で違う部屋へ行く)ことがよくあるので、マイ・ピーポーは愛彩の部下的な存在かと思われます。
模様のきれいな折り紙で箱を作ってあげたら「これでマイ・ピーポーにプレゼントをあげるわ!ママ、マイ・ピーポーのために、ありがとう!」とミュージカル女優ばりに両手を胸に置いて感激されたので、マイ・ピーポーとは愛彩が面倒を見てあげている妹的な存在でもあるようです。
愛彩が遊びに夢中になっている時に「そろそろパジャマに着替えて寝ようね」などと言うと、「マイ・ピーポーの中には、眠くない人もいるの!」と言い返されるときがあるので、マイ・ピーポーは愛彩の心の代弁者でもあるみたいです。
っていうか、愛彩は何者のつもりなんだろう。ある時は多数の部下をかかえるやり手のキャリアウーマンであり、ある時は自国の民に慕われるクイーン...?愛彩の頭の中ではすげーかっこいい自分になっていることだけは想像できます。

「マイ・ピーポーを土曜日に連れていくの」と言うので、「土曜日にどこに行くの?」と聞いたら、もじもじして、「マイ・ピーポーを火曜日に連れて行くの」と言う愛彩。「え?土曜日じゃなくて火曜日なの?火曜日にどこに行くの?」と聞くともじもじして、「土曜日と火曜日に行くの...」とごにょごにょ。どうやら、火曜日とか土曜日とか「曜日」というものの仕組みをイマイチ理解しておらず、でも大人がいつも口にする単語なので、火曜日や土曜日というのは大人の人だけが行くかっこいい場所かなにかだと勘違いしていたもよう。愛彩の頭の中では、マイ・ピーポーを引率してオトナ〜な場所に行くステキな自分ができあがっていたようです。

先日すべり台が二種類ある公園に連れて行ったら、一つ目のすべり台ばっかりで遊ぶので「あっちのすべり台も試してみたら?」と言うと「お母さん、あっちのすべり台は動かないよ。」と答える愛彩。「そうなの?」と私。「うん、こっちのすべり台には電池が入ってるから」と言われました。すべり台って電池式だったのか...!

うさぎ模様の二足パックの靴下を買ってあげました。一足はうさぎが一兎だけ、もう一足のはうさぎが十兎くらい模様にしてある靴下で、うさぎがたくさんの靴下を見て、「Too many!(多すぎ!)」と爆笑していました(イマイチ笑いのツボがわからないのですが...)。それ以来、うさぎがたくさんのほうの靴下は「Too many socks(多すぎる靴下)」と呼ばれています。「Too many socksは洗濯中だよ」とか「今日はToo many socksをはこうね」などと家族みんなで使っています。

オーストラリアのソウルフード、ベジマイトがどうしてもちゃんと言えなくてジェミマイトになります。最初は直そうとしていたマーティーも、最近は「ジェミマイト」と言うようになってしまいました。マーティー、よその人にも間違って言いそうだな。

フィンガーはどうしてもシンガーに。
いちごはイキジョ。ぶどうはどぅぼー。イキジョとかどぅぼーのほうが言いにくそうなのにね。


Tuesday 6 October 2015

二児の母

二児の母になった私ですが、二児の面倒を同時に一人でみることはまだほとんどありません。というのも、愛彩はまだ週5で保育園に行っており夜と週末はマーティーがいるので、自分一人で二人ともみるのは、保育園にお迎えに行ってマーティーが帰って来るまでの2時間くらいなものです。11月からは毎日、娘と息子の面倒を一人でみることになるので今から恐ろしくてたまらない母です。

愛彩と怜の面倒を同時に一人でみたことがほとんどないとはいっても、やはりそういう機会がちょこちょこありまして、その度に激しくヘコんでいます。

それはお友達のウェディングパーティーでのことです。親しい家族だけでの式の後、夕方からパブでカジュアルなパーティーがあり、そこに家族四人で招待されました。マーティーは職場から直接会場に向かうことになったため、私が怜と愛彩の両方を会場まで連れて行くことになりました。いつも通り、怜をスリングで抱っこして愛彩をベビーカーでお迎えに行き、駅へと向かいました。怜はスヤスヤ、愛彩はご機嫌で順調です。ところが、電車に乗ったとたん怜がスリングの中でブボーっと周囲の人に音が聞こえるほどのウンチをしてしまい、その振動で起きてしまいました。でもギャン泣きではなくまだぐずる程度。あやすために立ち上がり、電車の中で上下左右にゆらゆら揺れる怪しい人に...。動きが止まるとぐずりだすので怪しい動きをキープしたまま、「なんとか会場まで泣かないで持ちこたえてね〜」と祈っておりました。

30分程度の電車での移動中はなんとか泣かずに持ちこたえてくれました。愛彩もずっといい子でいてくれて助かったのですが、怜のオムツが心配でたまりません。ロンドンはトイレがない駅のほうが多く、会場に着くまではオムツが代えられそうにありません。駅でマーティーと落ち会って、会場に徒歩で向かいました。途中で道に迷ってしまい、30分くらい経過したころから怜が泣き始めました。かれこれ1時間もウンチ爆弾を処理してないし、おっぱいもしばらくあげていないので気が気ではありません。

やっと会場に着いた私たち。兎にも角にもトイレー!と思いましたが、もちろん、新郎新婦に挨拶をしなくちゃなりません(←っていうかそれがメイン)。ただでさえ大音量のパブに怜の泣き声がシンクロします。
新婦:「来てくれてありがとう」
怜:「ギャー!」
私:「ええ?ごめんね。聞こえない。○○(新婦の名前)、女神様みたいにきれいよ〜!」
怜:「ギャー!」
新婦:「ええ?ごめんね。聞こえない」
とシロヤギさんとクロヤギさんのような不毛なやりとりをした後、身振り手振りで「ごめん、まずこの子のオムツを代えておっぱいやってくるね」と新婦に伝え、マーティーに、「ベビーカーと愛彩を見ててね」とお願いしてトイレにダッシュしました。

しかし、その後も新郎やお友達など挨拶しないといけない人がいっぱい。全く心のこもらない高速ハグとキスをしながら泣いている怜を指差し、ジェスチャーで「ごめん、とりあえずトイレ行って来る」的なことを伝えてトイレへ走りました。さて、やっとトイレの前にたどり着き、ふと後ろを見て私は仰天しました!愛彩がついて来ているではありませんか!「マーーーーティーーーー!!」と心の中で叫びましたが、とりあえず愛彩も一緒にトイレに連れて行きました。トイレの中に入ると、やはり愛彩が「おしっこー」といいます。泣き叫ぶ怜をスリングで抱っこしたまま個室に愛彩を連れて行き、大人用の大きなトイレに座らせました。「赤ちゃんをスリングで抱っこしたままでも、ちゃんと愛彩を抱っこしてトイレに座らせたりできるもんだな」という新鮮な発見がありました。

さて、仕切り直しでオムツかえ。小さなパブのせまいトイレ。オムツをかえる台は個室の外にあり、オムツ台を広げるとお化粧治しをしているレディーたちの邪魔になることこの上ありません。しかも私はオムツなどの赤ちゃんグッズを入れたリュックサックを背負っており、私自身もかなり「かさばる人」で、着飾った女性たちがギュウギュウしているなか、リュックがあたる度に「すみません、すみません」といいつつオムツを開けます。「あっちゃー」というほど特大のウンチ爆弾です。オムツだけじゃなく下着も代えないといけません。大量のウンチくんをおしりふきでふいていると、「うわーん!」という愛彩の泣き声が。退屈していた愛彩がドアで遊んでいて指を挟んだ模様。ウンチくんまみれの怜をオムツ台に置いてはいけないし、かといって愛彩が怪我していないか心配だし、数秒ほど固まりましたが、運良く愛彩はけがをしたわけではないようで、泣きながら私のほうへやってきました。「人間、本当にどうしていいかわかんないときは真っ白になるんだな」というこれまた新鮮な発見がありました。

リュックからいろんなものを取り出しながら怜のウンチくんと格闘しつつ、愛彩に「いたいのいたいの飛んで行け〜」をしてやり、レディーたちに「すみません、すみません」と、公園の鳩のように頭を前後左右にふり続けました。なんとか怜を着替えさせてオムツを代え、愛彩の手をひいてトイレを脱出。メーターを振り切るマックスのストレス度からようやく解放されましたが、お腹が空いている怜がまだギャン泣きしているのに変わりはありません。

「娘を見失った父親はいねぇ〜がぁ〜(←なまはげ風)」とパブの中マーティーを探します。するとそこには、仕立てのいいスーツをノーネクタイで着こなし、シャンペンを片手にさわやかな笑顔で談笑している私の夫の姿が♡って「なんじゃそりゃーーー!!」っと叫びそうでしたが、おめでたい席なのでグッとこらえ、マーティーに近づき肩をトントンと叩き、微笑みながら「今、この瞬間に手伝ってほしいんだけど。愛彩を見ててね♡」と言い残して、今度は怜におっぱいをあげるためにパブの裏にあるお庭へダッシュしました。私の口元は微笑んでいましたが、目は氷河期の氷河のように冷たかったに違いありません。お庭のすみのほうのイス座り、すばやく授乳。怜が泣き止んでしばしの静寂。「はぁ〜っ」と夜空を見上げながら、私は頭髪まで真っ白でした(←イメージです)。

マーティーの名誉のために付け加えますと、愛彩はマーティーが追っても追っても私についてくる習性があるのです。なので、ほんの一秒目を離したすきに逃げられたに違いありません。追っていこうにもベビーカーをみていなきゃいけないし、あれよあれよという間に新郎新婦やらお友達やらにわらわらと囲まれて、挨拶をしているうちに「あ〜れ〜」と見失ってしまったのだと思います。でも、かたや片手にシャンペン、かたやスリングとリュックを背負った白髪のなまはげですので、天国と地獄の図ですか?と憤っても仕方ないかと...。10分後、マーティーは私のためのソフトドリンクを持って、「大丈夫〜?」とお庭まで様子を見に来てくれました。氷河光線の効果は絶大です。

そんなこんなで30分に10歳くらい老けてしまったパーティーですが、本当に楽しくて、特に愛彩は何時間も誰よりも激しく踊りまくり、周囲の大人の笑いをかっていました。マーティーが「将来はパーティーアニマルになるかも...」と今からけっこう本気で心配しています。

いつも遅くても夜9時には寝る愛彩が、その日10時過ぎまで踊りまくり、家に帰るころになるとベビーカーに倒れ込むようにして眠りました。翌日、スッキリと目覚めた愛彩。朝一番のコメントが「昨日は楽しかった。またやろうね!」でした。末恐ろしいわ〜。


Friday 2 October 2015

比べられて...

マーティーが怜の顔をじっと見ながら、「怜は頭がいいほうになるかな。つまりさ、姉弟の中で愛彩はかわいいほう、怜は頭がいいほう、みたいになるかな」とのたまいました。

生後2ヶ月に満たない、おっぱい飲んでうんちして寝て、たまーに笑うようになった赤ん坊を捕まえて、本当に「この子は頭がいいかもしれない」と思っているわけではありません。

すこし話しがそれますが、英語圏の人が映画に行ったとして「映画どうだった?」という問いに「ポップコーンが美味しかったよ」という答えが返ってきたとします。その場合、本当にポップコーンが特別おいしかったというわけではありません。映画があまりにもつまらなかったため、ポップコーンしかほめるところがなかったよ、と暗に映画をけなしているわけです。

つまり、マーティーは間接的に「愛彩のほうがかわいかったよね」と言っているわけです。私は「それ、ひどいよ。親として言っちゃいかんよ(笑)」とマーティーをたしなめつつも、「怜のかわいさは写真には写らないタイプのものかもしれない」と心の中で思ったりしたのでした(←ひどい)。

こういうとき、怜が男の子でほんとうによかったと思うのです。兄弟姉妹ってぜったいに比べられますが、性別みたいに決定的なことがそもそも違っていると、「だって男の子/女の子だし」という、本人に責任のない拠り所があるからです。もし怜が女の子で「お姉ちゃんのほうがかわいい」なんて言おうものならシャレになりませんが、怜は「男の子なので」ファニーフェイスでも大丈夫かなと思います(←本当か?)。

親にとって、子供はみーんなかわいいものですが、それでも全員を全く同じように扱うことはできません。必然的に二人目は一人目ほどかまってあげられないですし。現代社会は「なるべく階級をなくそう。差別をなくそう」という風潮だと思いますが、伝統的な日本のように性別と年齢で兄弟姉妹間にはっきりとヒエラルキーがあるのは、実は便利だなとも思うのです。「お兄ちゃんのほうがたくさんお年玉をもらうのは、長男だからだ」みたいに自分の責任のないところに拠り所があると、「お兄ちゃんのほうがたくさんお年玉をもらうのは、私の成績が悪いからだ」とか「見た目が美しくないからだ」「愛されていないからだ」なんて、平等に扱ってもらえない理由が、自分の不出来さや親からの愛情の差にあると思う必要がないからです。現代の「みんな平等に」という風潮に反対する気持ちは毛頭ないのですが、「最初っから不平等」に救われることってあるよなぁと思う私です。

さて、暗に「かわいくないほう」にされてしまった怜ですが(←重ね重ねひどい)、最近はマーティーからも「かわいくなってきた」と言われるようになりました。笑顔が増えてきたからかもしれません。ママは妊娠中から赤ちゃんと一緒にいるし、生まれてもすぐに授乳で赤ちゃんと仲良くなれるので、すぐに「かわいい〜!」と思えるんじゃないかと思いますが、パパは授乳という機会がないので、赤ちゃんがいろいろ反応するようになってから初めて「かわいい」と心底思えるようになるのかなぁと思います。


Tuesday 29 September 2015

オムツが取れました。

保育園の先生に突然「明日からオムツじゃなくてパンツでいいですよ」と言われました。8月の下旬、愛彩が2歳10ヶ月くらいのころです。

私もマーティーも寝耳に水でびっくりしました。というのも、大のほうをトイレでしたのはまぐれで1回だけ。小のほうもトイレでしたりしなかったりで、怜が生まれてからは「オムツがいい!」と赤ちゃん返りをしていたので、「おお、そうかい、そうかい、オムツでいいよ」と放っておいたのです。ぶっちゃけオムツのほうが便利だし、怜が生まれてバタバタしているし、「面倒くさいからしばらくそのままでいいや〜」と思っていました。

愛彩とほぼ同い年で、保育園で一番仲良しのペネロペちゃんのご両親は、私やマーティーの10倍くらい子供の教育に熱心なご両親で(熱心ですがスパルタではありません)、トイレトレーニングも愛彩よりもずいぶん早くから始めていて、子供部屋の壁に専用のチャートを貼って、トイレに行けたらシールを貼ったり、おしっこやうんちの話を面白く聞かせたり、うんち君に名前を付けて擬人化したりと、ものすごくがんばっていました。トレーニングを始めた当初は、トイレだと怖いけどおまるだと大丈夫なペネロペちゃんのために、外出するときにもベビーカーにおまるを乗せて行くほど(携帯用じゃなくて普通のおまるですよ!)。一方私たちと言えば、外出するときは面倒くさいからパンツタイプのオムツ。シールはあげていましたが、ちゃんとチャートを作って部屋に貼ろうと思いつつも何もせずに数ヶ月が過ぎ...。シールは愛彩の部屋にランダムに貼られて錯乱していました。ペネロペちゃんのご両親に会ってトイレトレーニングの話しになるたび「私たち、ヤバいね。そろそろちゃんとトレーニングとかしなきゃね。」なんて夫婦で言い合いつつも、やはり何もしないという有様でした。

そんなペネロペちゃんはもちろん愛彩よりも早くオムツが取れましたが、そのペネロペちゃんの影響もあって、愛彩もトイレに行きたがるようになりました。また、保育園ではトイレで用を足すとシールを貼るちゃんとしたチャートがそれぞれの子供用に作ってあり、愛彩は保育園でトイレに行く度に、「おしっこしたよ〜!」とお友達や先生のみんなに言って回っていたそうです。

小のほうはトイレでできるようになっていましたが、大のほうは「オムツでする」と言い続けていた愛彩が、ある日突然、保育園のトイレで大をしたそうです。しかも二回(ですぎ?)。ということで、保育園の先生から「うんちのほうもトイレでできるようになったから、もうパンツでいいですよ」と言っていただいたのでした。翌日、私は替えのパンツやズボンを三回分もたせて愛彩を保育園に送りました。「昨日はまぐれだったかもしれないし、まだまだおもらしはするよね」と、かなり心配していたのですが...。その日以来、おもらしもなく今(9月末)にいたっています。

ひとえに、ペネロペちゃんのご両親と保育園のおかげですが、子供って時期が来れば、何でも自分でできるようになるんだなぁ〜とびっくりしました。今トイレトレーニングをしている最中のママ友パパ友には「保育園に行ってるんだったら、家では何にもしなくても大丈夫だよ。待ってたらそのうち自分でできるようになるよ」とうまい儲け話みたいに言いふらしています。



Tuesday 22 September 2015

おじさん

怜くん、家では私からは「おじさん」マーティーからは 「A man」と呼ばれております。

生まれたての赤ちゃんって、大人はみんな「わーかわいい♡」なんて言いますが、実はみんなおっさんみたいな顔してますよね?愛彩のときは、生まれたてのホヤホヤのころから「こんなかわいい赤ちゃんが、私から生まれたなんて信じられない!」と思い、「似てますね」なんて言われようものなら、「そんな!こんなかわいい子に私が似てるなんてあり得ません。んも〜、お上手!」と心の中で身悶えするほど、度のはずれた勘違い親バカだったのですが、怜のときは、「あ〜、かわいい。けど、おっさんやな」と冷静に思いました。顔立ちの違いというよりは、一人目と一人目の、親側のテンションの違いのせいかと思われます。

見れば見るほど美しいと思っていた愛彩のときと違い、怜の顔はブサイクなときほど萌えます。うんこをキバっている時の、無駄にキリッとした目にまんまるにふくらんだ鼻の穴。おならをする直前の片頬だけあげるヤクザな笑い。母乳で酔っぱらって「うぃーっ」と本当の酔っ払いのように赤ら顔で手の甲で口元を拭う仕草。おっぱいが飲みたくてしかたないのに、乳首と真逆の方向に鯉のように口をパクパクして焦りまくる顔。ある時はスターウォーズのヨーダのように、ある時は特大の大福のように、ある時はヤクザの親分のように、七変化する怜の顔を見ては、「かわいい〜!」と悶えています。

家で「おじさん」やら「A man」と呼ばれているもう一つの理由は、いつもトイレでキバっているおっさんのような声を出すことです。今はそうでもなくなりましたが、生後数週間は、夜寝ている間じゅう「うぅーえっ」「おぉぐぇっ」と年齢ににつかわしくない渋い声を出しておりました。新しく生まれた弟が大好きな愛彩が、勢い余って怜をぎゅーっとすると、「うぇぇぇ〜」とカエルの断末魔の叫びのような声を出すので、嬉々としている愛彩の顔を見ながら「頼むから弟を殺さんでくれよ」と思う母です。

そんなに泣くほうではありませんが、甘えん坊な気がします。おそらく、おっぱい大好きな甘えん坊で、姉の尻に敷かれてもニコニコとおとなしくしているような男の子になるのではないかなという予想です。女の子もかわいいけど、男の子もかわいいものですね。

おっぱい飲んでご満悦の大福顔。

Friday 18 September 2015

おねえさんになった愛彩

一番上の子供にとって、二人目の子が生まれるというのは、例えば夫に「新しい妻ができたんだ。もちろん、君のことは今まで通り愛しているけど、新しい妻とも一緒に暮らすことになったから、仲良くしてねー♪」と言われるくらい大ショックな事件らしい、と知り合いのママから聞いていました。

家に遊びに来ていたお客さんが帰る際に、上の子が下の子を「この子を持って帰ってくれない?」と頼んだり、親の気を引くために下の子をわざと叩いたりするのもよくあることだと聞いていました。

なので、愛彩は怜(二人目の名前が決まりました)を連れて帰ったらどんな反応するかな?と興味津々でした。また、出産のため二晩も家を空け、保育園の送り迎えもずっとマーティーにやってもらっていたので、私に対してもどんな反応するかな?とドキドキしつつ帰宅しました。「ただいま〜」と家に入ると愛彩が「ママ〜!」とニコニコ駆け出してお迎えしてくれて、生まれてホヤホヤの怜を見せると「かわいいねぇ〜」と舌足らずの日本語で言って怜の頭をそーっとなでなで。まさに理想的な展開。期待以上のポジティブな反応でした。

もともと、愛彩はお母さんごっこが大好きで、お気に入りのぬいぐるみには全員オムツをはかせ、「泣いてる〜」とか「お熱がでちゃった」などと言っては、抱っこしたり、おもちゃのベビーカーに乗せたりしてかいがいしくお世話をし、ことあるごとにオムツの取り替えを手伝わされていました。その一方、私が他の子供を抱っこすると自分も私によじ上って来る焼きもちな面もありました。なので、愛彩が怜が生まれてどんな反応をするか、本当に分かりませんでした。

怜との初対面は大成功でしたが、私のほうも気をつけて、愛彩が焼きもちを焼かないように、怜が泣いていたら愛彩に「怜くん、お腹がすいてるかもしれないから、おっぱいあげるね」と一度ことわってからおっぱいをあげたり、愛彩に絵本を読んでいる時などに怜が泣くと、怜にむかって「怜くん、おねえちゃんにご本を読んでるから、ちょっと待っててね」とわざと待たせたりしました(怜くん、ごめんよ〜。強く育ってね。)。

愛彩は初めての子供だったので、イギリスで奨励されている子育ての方法を真面目に守って、なるべく添い寝をしないようにしていましたが、愛彩との経験から添い寝するほうが最初は楽だと分かったので、怜とは生まれてからしばらくは添い寝することにしました。なので、ちゃんと自分の部屋で一人で寝ている愛彩が、朝起きて私たちの寝室に入って来ると、私が怜と一緒に寝ているのを目撃するわけです。毎回なんだか浮気現場を見られたようなうしろめたさがあります。

そんな浮気な自分も目撃されつつ、できる限り愛彩に気をかける時間を減らさないようにしようと心がけたのが多少は効果的だったのか、愛彩の世話好きな上のんきな性格のおかげか、最初の数日はウソのようにトラブルもなく過ぎました。でも私はどっかの時点でストレスや焼きもちが表面化するんじゃないかなとなんとなーく身構えていました。

その日は突然やってきました。夕ご飯の後おもちゃで遊んでいた愛彩にマーティーが「もうおねんねの時間だから歯磨きしよう」と言うと、いつものように「やだ〜」と言う愛彩。マーティーが「だめだよ、もう寝る時間だよ」とおもちゃを優しく取り上げようとすると、いきなりうわーっっっ!と号泣。その時なんのおもちゃで遊んでいたか思い出せませんが、とにかく「私はこのおもちゃで遊ぶ!」と叫んで地団駄をふみながらうぎゃーっっと耳をつんざく声で泣き叫ぶ愛彩。普段あまり泣いたりしないほうなので、「???」とびっくりしてパニクるマーティー。私に向かって「どどど、どうしよう?」的な視線を向けてきました。私は「ああ、やっとこの時がきたか!」と思い、愛彩を抱っこしにいきました。「よしよし、がんばったね。大変だったね。泣いていいよ〜」と言うと愛彩は私にしがみつくように抱き返して、おいおい泣きじゃくりました。「ママが二晩もいなくて寂しかったよね?お迎えもパパになって、赤ちゃんがお家に来て、いろいろ変わっちゃって、愛彩は大変だったよね?」と背中をさすりながら言うと、泣きながらうんうんとうなずきました。「愛彩、えらいね。おねえさんになるの大変だよね。がんばったね」と繰り返し言いながら背中をさすり続けました。自分の微妙な心の変化やストレスの原因なんて、大人でもきちんと理解したり、ましてや人に向かって上手に言葉で表現するのは困難です。まだ二歳の子供ができる芸当ではないので、大人がちゃんと見て気づいてあげないといけないよなぁと(気づいてあげられないことが多いのですが)背中をさすりながら思いました。ひとしきり泣いた後は、いつも通り歯磨きをしてパジャマに着替えてすんなり眠ってくれました。

愛彩が眠った後に、マーティーが「愛彩、なんであんなに泣いたんだろうね?どんだけあのおもちゃで遊びたかったんだろうね?」と真顔で言うので、「この男は本当に女心がわからんな」と自分の夫に呆れる私でした。

その後も、一晩中寝ていたのが夜中に起きるようになったり、おしっこがトイレでできるようになっていたのにオムツでするようになったりと、いわゆる赤ちゃん返りのような症状がちょこちょこありましたが、今では大分落ち着いてもとの愛彩に戻ってきました。

怜が泣いていると一目散に怜のところにいって頭をなで「じょぶよ。愛彩おるから(←大丈夫よ。愛彩がいるから、の意)」と日本語で言ったりします。ぶっちゃけ二歳児が、新生児のそばにいたところで大丈夫なことはひとつもないのですが、いいおねえさんになってくれたなぁとありがたく思います。

Tuesday 8 September 2015

もっともっと大きくなったら

最近の愛彩の口癖は「When I'm bigger and bigger, (私がもっともっと大きくなったら)」です。いろいろできることが増えるたびに、「わー、おねえさんだね!(You are a big girl!)」とほめられる機会が多くなったからなのか、「大きくなる」ということがものすごく嬉しいことみたいです。

で、「私がもっともっと大きくなったら」の次に続くことが、しょーもないことばかり。例えば「マスタードを食べる」「お化粧をする」「ワインを飲む」「ドアノブが高すぎて届かないドアを開ける」などなど。でも、目をキラキラさせて「私がもっともっと大きくなったら、ワインを飲むんだ!」と言われると、「そうかいそうかい、好きなだけ飲みな〜」と笑ってしまいます。もっともっといろんなことができるんだよ。大志を抱けよ。と心の中でツッこんでいます。二歳児が想像できる「大人なこと」は限られているからしょうがないか。

ある日、マーティーのひげを指差して「ダディー、それなに?」と愛彩が聞いてきたので「ひげだよ」と答えると、愛彩は「私がもっともっと大きくなったら、おひげがほしいんだ」と言うので、マーティーは「うーん...。愛彩がもっともっともっと大きくなって、お婆さんになったら生えるかもね」と言っていました。愛彩の夢がかなうのを果たして私たちは見届けられるのかしらね〜。

スイカを食べてご満悦の図

Monday 7 September 2015

二人目が八月三日に生まれました

一人目(愛彩)は帝王切開だったので、二人目も帝王切開になるかと思いきや、二人目は自然分娩で生まれてきました。今のイギリスの国の方針では、一人目が帝王切開だったママもできるだけ二人目は自然分娩で生ませましょうという動きがあり(自然分娩の危険度の高いママは別ですが)、複数の助産師さんにお医者さん、麻酔師さんのチームの熱意に助けられて、20時間かかりましたが無事に自然分娩で二人目の子供を生むことができました。

日本ではあまり一般的でないらしい、エピジュールという麻酔を今回も打ってもらいました。普通の部分麻酔と違って、下半身の動きや感覚は保ったまま、痛みを飛躍的に軽減する夢のような麻酔で、個人的にはエピジュールなしのお産なんて考えられません。とはいっても、お産が全く無痛であったかというとそんなことはなく、エピちゃんを打ってもらうまではそれはそれは痛かったです。

陣痛が始まったのが午前10時ごろ。日曜日だったので、お友達とブランチをしている最中でした。ブランチをするカフェに行く電車の中で痛みは始まったのですが、予定日より二週間近くも前だったので「どうせ前駆陣痛だろう」と思っていました。ところが、楽しくブランチをしているうちにどんどん痛くなり、「でもやっぱり前駆陣痛だろう」と無視していましたが、そのうち「もしかしてヤバいかも?」という痛さになり、とりあえずタクシーで家に帰ることに。タクシーの中でも「前駆陣痛かも...っていうか本当の陣痛だったらやだな〜」という気持ちと、「ブランチの最中にタクシーで帰宅しといて本当の陣痛じゃかったらかっこ悪いなぁ」という変な見栄の気持ちの二つ(どっちの気持ちも不謹慎ですが)が胸中を去来しておりました。

産休に入る前までは、仕事とママ業で慌ただしい毎日。もちろん楽しいのですが、「自分の好きなことをする時間」がほとんどありません。でも産休に入ると、愛彩が保育園に行っている間はずーっと自分の好きなことができるわけです。が、そんな夢のような自由な時間も下の子が生まれるまで。ということで、予定日の前までに映画に行っとこ〜♪とかマッサージしに行こう♫とか、マーティーも有給をとって二人だけでデートしよ〜♡とか、ワクワクな計画が目白押しだったのです。なので「予定よりもあんまり早く生まれて来ないでくれ〜」と毎日祈るような気持ちだったのですが、そんな願いも空しく本当の陣痛はあっさりと予定日より随分早くやってきました。

愛彩のときの経験から、「どうせ早く病院に行き過ぎても家の帰されるし(←イギリスでは陣痛が始まってても子宮口がある程度開いてないと自宅に帰されます。)」とのんびりしていました。「陣痛と陣痛の間が3分になったら病院だったっけ?(ちなみに陣痛はずーっと続くわけではなく、波があります。痛い時と痛くない時を繰り返しますが、だんだん痛い時が長くなり、痛い波と波の間が短くなります)」とふたりで言い合いながら陣痛と陣痛の間を計ってみたら4分ほど。「まあどうせあと数時間は自宅にいたほうがいいよね」なんて言いつつ、マーティーがウェブサイトで確認したら「陣痛と陣痛の間が5分になったら病院に行きましょう」と書いてあるではありませんか!しかも、二人目以降は陣痛が始まったらすぐ出て来るというではないですか!知り合いのママは病院に行ってから14分で生まれたと言うし、今すぐに病院に行かなくちゃ!とワタワタ。速攻で近所の友人に連絡して愛彩を預かってもらうことに。病院に行く車の中で、愛彩に「ママは赤ちゃんが生まれるから、今日は○○くんのママとパパのお家に泊まってね。赤ちゃんが生まれたらすぐに迎えにいくからね」と説明しました。不安そうな、でも覚悟を決めた目でこっくりうなずいた愛彩の顔を今でもはっきりと思い出せます。たった二歳でも、子供ってこういうことはちゃんと分かるものなんだなぁと感心しました。

さて、病院に着いて助産師さんに検診してもらうと、「子宮口がもう4cm開いているから、(子宮口が10cm開くと生まれます)病院で待機してくださいね。もう少し開くように、散歩したり階段の上り下りをしてください。院内のカフェでご飯を食べてきてもいいですね。破水したり、出血したり、生まれそうになったらすぐに病棟に戻ってきてくださいね。」と言われました。

ということで、陣痛が3分おきにきている状態でカフェへ行くことに。これが第一子だったら「え?この状態で飯を食えと?!」とおったまげたと思います。この時点で陣痛は普通にしゃべっていられないほど痛かったのですが、二度目ですので「まあ、そうだろうね」とエレベーターではなく階段を使ってカフェへ向かいました。「このしゃべってられないくらいの痛さが何時間も続くのよ〜。その間は痛み止めももらえないし(状況によりますが)、子宮口がもっと開くか破水するまで待ってるしかないのよ〜ん」ということが、二度目にはもう分かっていますからね。で、この待っている間のシュールなことよ。カフェで普通にご飯を頼み、普通にテーブルに座り、普通にくだらないことをマーティーとしゃべります。陣痛の時はしゃべっていられないくらい痛いのですが、陣痛と陣痛の間は平気なので、
マーティー:「お産が終わって一番食べたいものってなに?」
私:「そうだな〜。米がいいかなぁ。それとも...」
と、普通に楽しく会話をしている最中にいきなり「うぅ」と低いうなり声をあげ、無言になって席を立つ私。陣痛が始まると、じっと座っているともっと痛いので、腰をさすりながらウロウロと歩き回ります。それをやはり無言で見守るマーティー。一分ほどすると私が席に戻り「やっぱり米がいいかな。おにぎりとか」と何事もなかったように会話が再会されます。それが3-4分ごとに繰り返されます。

そんなシュールな時間を小一時間過ごしたら陣痛がさらに強くなったので、病棟に戻りました。運悪くその日は通常よりずっとお産が多かったらしく、「助産師があと10分で検診に来ます。破水や出血があったらこのボタンを押してください」と言われた3時間後(!)に助産師さんがやっと登場。その間、マーティーが受付けに数回「助産師さんまだ?」と聞きにいってくれたのですが、「今、ちょうどお産が重なってて助産師さんがいないのよ〜」と言われ続けました。3時間後に助産師さんが検診し「わぁ、もう6cmも開いてるから、病室を変わりましょう」とワタワタと分娩室に入りました。

余談ですが、病室に入ってから、すぐにモニターをお腹に付けられ、赤ちゃんの心音と陣痛の強さを計っていました。陣痛の強さは0から100までの数値で表されるのですが、
私:「ああ〜、今のすっごい痛かった!80超えた?」
マーティー:「惜しい!78だったよ」
みたいなおバカなゲームをやっておりました。
助産師さんを待っている3時間の間にスコアは常にマックスの100になり、ゲームは中断となりました。

分娩室に入るなり、「エピジュールお願いします!」と速攻でお願いしましたが、これまたお約束通り、お産が重なっていて麻酔師さんがつかまりません。お医者さんの一人に「ごめんね。あと一時間くらいで麻酔師さんが来るから」言われ、「一時間も待ってたら生まれてしまうやんか〜!!エピなしであそこ切ったり縫ったりなんて絶対ヤダー!!」と心の中で強く思いました。そしてさらにお約束通り、「あと一時間で来る」はずだった麻酔師さんは他の緊急オペなんかが重なり、来るまでに4時間かかりました。「エピなしで生みたくない」という気持ちが届いたせいなのか、子宮口は6cmから開かなくなってしまい、希望通りエピジュールをしてもらいました。エピジュールは脊髄から打ってもらうのですが、赤ん坊が横腹を足で踏ん張っているせいで背骨が曲がっており、針がなかなか入りません。パニクる麻酔師さんが背中に針をさしながら「あ、しまった」なんて背後でつぶやいていて(「しまった」ってなに!?)と、かなりスリリングでした。

とにもかくにも無事にエピジュールを打ってもらい、効き始めたときの安堵感といったら!エピちゃんありがとう!麻酔師さんもありがとう!世界よありがとう!ていう感じでした。本当に痛いのが飛んで行くのですから、今世紀のイギリスで子供生めてよかった〜。その後もマックスで陣痛は続いていたのですが(でもエピちゃんのおかげで痛くない)、6cmからなかなか子宮口が開かず、助産師さんが人工的に破水してくれることに(先がギザギザ鍵型になっているプラスチックの細い棒みたいなものを子宮口から入れて赤ちゃんと羊水の入っている袋を破ります)。すると、羊水の中で赤ちゃんがウンチをしていることがわかりました。

お医者さんから「赤ちゃんがウンチをしているというのは、赤ちゃんがストレスを感じているサインなので、あんまり長く待てません。あと一時間して子宮口が全開しなかったら帝王切開にしましょう」と言われました。この時、マーティーも私も「帝王切開になるんだろうなぁ」と思っていました。が、一時間後に助産師さんが見てみたら子宮口が全開していました。

ここから先はマラソンの最後のトラックを走っている感じでした。エピジュールのおかげで痛みを感じないかわりに、「いきみたい」という感覚もないので、助産師さんがどうやっていきむのかを丁寧に教えてくれ、お医者さんが三人、助産師さんが一人、麻酔師さんが一人のあわせて五人が見守る中、「さぁ、いきんで〜!」と言われ、教えられた通りにやってみると、五人の医療関係者が「その調子よ!」とか「がんばれ〜」とかおのおの応援してくれました。五人の大人(うち2名は男性)が夢中で私の股間を見つめながら応援してくれる姿は、感動しましたがかなりシュールだと思いました。「おお〜、これが自然分娩のラストスパートか!」と感激しながら、がんばっていきみましたが、エピジュールの効果であまり感覚がなく、「本当に赤ちゃん出て来るのかな」とかなり懐疑的でした。なので一時間ほどいきんだ頃、助産師さんに「頭がでましたよ!」と言われたときは「ええ〜!まじで?」とびっくりしました。その後もう1回いきむとずるーっと赤ちゃんが出てきました。

愛彩のときは帝王切開だったので、赤ちゃんについている血などをきれいに洗ってから渡されましたが、今回はまだぬるっとしたままの赤ちゃんを渡されて、これまた「どひゃ~(←死語)」とびっくりしました。最初の印象は「タマ、でかい!」でした。渡されたときの角度もあったかと思いますが、赤ちゃんのタマって体の小ささに対して大きいんですね。生まれた我が子の第一印象が、視界いっぱいに見えるタマでした。男の子か女の子かをあえて調べないで出産したので、赤ちゃんの顔を見る前に「男の子だったか!」と確認できました。赤ちゃんを抱いて顔を見ているうちに、涙がぶわーっと出てきました。横ではマーティーも泣いていました。助産師さんや麻酔師さんがもらい泣きしていました。みんなが「よくがんばったね!」「おめでとう!」と何度も言ってくれました。私は生まれてきた赤ちゃんに方言で「ようがんばったね~。偉かったねぇ。」と泣きながら何度も言いました。愛彩の時も感動で涙しましたが、最後に医療関係者の方々も一丸となって「がんばれ、がんばれ」と応援してもらえたのは初めてで、フルマラソンを走りきった人(走りきったことないんですが)のような気分でした。



Monday 25 May 2015

どうして?期始まる

愛彩は四月からベビーベッドではなく普通のベッドで寝るようになりました。といっても、おなじみIKEAさんから買った激安のベビーベッドは、柵を取り外して子供用ベッドとしても利用できるようにできており、ただ柵を外したというだけのことであります。

なので、最初の一晩はいつも通り寝てくれました。翌日、愛彩が大好きな美人女子のお友達が遊びに来てくれました。夜寝かしつけたあと、みんなで映画を見ながら盛り上がっていると、トントントン、とリビングのドアを叩く音が...。見に行ってみると曇りガラスでできたドアの背後に小さい女の子が!って愛彩だったのですが、寝袋を着たまま器用に歩いてきたようで、曇りガラス越しに見ると顔もぼやけてるし足はないしで幽霊そのもの。「さだこ?!(←古い)」を連想して久々に悲鳴をあげそうになりました。

ベビーベッドの柵がとれたその晩は、ベッドから抜け出せるということに気づかなかったようですが、翌晩は「私も仲間に入れてけろ〜」という執念からか、自力でベッドから降りてリビングにまで行けるということに気づいた模様。愛彩の部屋から私たちの寝室に行くまでには三段くらいの小さい階段があるのですが、夜中に暗い廊下を寝袋を着たままで器用に歩き、階段もなんのその寝室までやってくるようになりました。日本だと添い寝するのが普通ですが、イギリスだと子供は子供部屋で眠れるように躾けるのが普通なので、愛彩が寝室に来るたびに抱っこして愛彩の部屋まで連れ帰り、「ちゃんと自分のベッドで寝てね」と再び寝かしつけ、というのを繰り返しました。

「ベビーベッドから子供用ベッドになると、子供が「檻」から解放されて自分たちの寝室までやってくるようになる」という話はママ友などから聞いてはいましたが、「なるほど、こういうことか〜」と納得しました。せっかく夜通し一人で寝てくれるようになったのに、また夜中に起きるようになってしまい、マーティーとふたりで「さて、これからどうするべか」と数日悩みましたが、いつの間にかまた普通に一人で朝まで寝てくれるようになりました。この点についてはサクッと成長してくれてありがたかったです。

さて、ここ最近 Why?(どうして?)となんでも聞くようになりました。原因と結果を結びつけること事態、ほんの最近までできていなかったのに、ここ数週間で言語に対する理解が飛躍的に伸びました。子供って成長するときは一気に成長するのでおもしろいです。

就寝前に私のお膝で本を読んであげるのが習慣なのですが、お腹の子供が大きくなってきて、お膝に座らせてあげるのが難しくなってきました。なので、「ママのお腹が大きくてお膝のスペースがなくなっちゃったから、ママのお膝じゃなくて隣に座ってね」と説得すると、うーんと考えた後、「愛彩は〜、ママのお膝に座れないの。Because(どうしてかっていうと)ママのお腹がおっきいから。Because ママのお腹にベイビーがいるから」と筋立てて私に説明してくれました。その通りよ〜!と親ばかで感激しました。ちゃんとWhyとBecause がわかるようになったんだなぁ。

子供は必ずこの「どうして?期」を経過するらしいですが、愛彩も例にもれず、なんでもWhy? Why? と聞いてきます。「雨が降ってるよ〜」と言ったら「Why?」と聞かれ数秒間ほど「雨ってなんで降るんだっけ?」とググりたい欲求にかられましたが、その場しのぎに「お空が悲しいって泣いてるんだよ」と言うとやはり「Why?」と返され、面倒くさかったので必殺「疑問を疑問で返す」戦法で「愛彩はどうしてだと思う?」と聞くと「わかんない」と大変まともな答えが返ってきました。その場しのぎで適当な答えを言うより「わかんない」と言ってしまうのが一番簡単だなと気づきました。私が「わかんない」と言うとまたWhy? て聞かれますけどね。

こちらのやること言うことなんでも真似される時期でもありますが、この前「お歌うたって」とせがまれ、一曲歌ってあげたら、「ママ、上手にできたね〜」と上から目線で褒められました。熱いものを飲んだり食べたりしてると必ず「気をつけて、とっても熱いよ!」と注意されます。ほとんど英語で話す愛彩ですが、なぜか「かわいいね」はいつも日本語で、動物の赤ちゃんの動画などを見てると「カワイイネー」と私とまったく同じイントネーションで言われるので、なんか毎回苦笑してしまいます。

Thursday 30 April 2015

愛彩語録と二人目のベイビー

毎日びっくりするほどおしゃべりが上達している愛彩(英語ばっかりですが)。意味不明の発言からおませな発言まで、いろいろと笑わせてくれます。

二人目の赤ちゃんもスクスクと成長していて、お腹がかなり目立ってきました。愛彩は保育園の先生に「ママのお腹には赤ちゃんがいるの」と得意げに毎日報告しているそうです。お風呂に一緒に入ると、「赤ちゃんおっぱい飲むの?愛彩もおっぱいあるよ〜」とぺったんこの胸を指差したり、私のお腹に耳を当てて、赤ちゃんの音を聞こうとしたり、赤ちゃんに話しかけたりします。

元からお母さんごっこが好きで、ぬいぐるみには全てオムツがしてあります。時々思いつきで「バニーちゃんがうんちしたよ。オムツ変えなくちゃ」とバニーちゃんを持ってきて、私に手伝うようにせがみます。(バニーちゃんだったり猫だったりお人形だったりかなりランダムです)私がオムツをとってあげると、自分でおしり拭きを取り出してバニーちゃんのおしりを拭き拭き。新しいオムツを持ってきて私に「バニーちゃんに新しいオムツつけて」とお願い(ていうか命令?)されます。

これも本人の思いつきで、突然ぬいぐるみのが病気になったりもします。「ベイビー(人形のぬいぐるみ)の具合がよくないみたい。お薬お薬」とお薬を飲ますマネをして、ソファーに寝かせ、小さなブランケットをかぶせて、「しー、しー」と寝かしつけます。「ママ、静かにね。ベイビー寝てるから」と言いながら、けっこう力いっぱい、バシバシとぬいぐるみを叩いています。本人はトントンのつもりのようですが。

二人目が生まれたら、ぬいぐるみと同じように、自分でオムツを替えようとしたり、寝かしつけようとバシバシ叩いたりするんだろうなと、微笑ましい反面、今から先が悩ましいです。いいお姉ちゃんになりそうですが、やきもちも妬きそうだなぁ。

どういうわけか、パパよりもママのほうをひいきにしていて(五歳以下の子供にはよく見られるらしいですが)、おやすみ前の本を読もうと愛彩の部屋に入ってきたマーティーに、「ダディーは出て行って」と冷たく言い放ったりします。「ダディーに本読んでもらおうよ」というと「ううん、ママがいい」「じゃ、ママが本読むからダディーのお膝に座る?」「ううん、ママがいい。ダディーは出て行っていいよ」と。ドアを開けてマーティーを追い出そうとします。マーティーはあんまりこういうのを気にしないタイプなので、「じゃ、おやすみのキスをしよう」と言って、キスをしてから出ていきます。でも、やっぱり愛彩がかわいくてたまらないので、何回もキスをしようとしたりして、愛彩に「もう、十分したでしょ。」と突き放されたりしております。とほほ〜。

「愛彩にあそこまで突き放されてさみしくない?大丈夫?」と聞くと「いや、あの突き放し方がウケる。」とあくまで娘にメロメロのマーティー。そ、そうか。よかった。私がいなくてマーティーだけのときは、パパ大好きでべったりなのですが。

トイレトレーニングを始めようと、おまるやパンツやトイレの絵本などをかなり前から揃えているのですが、なかなか進みません。おまるに座ったりはするものの、「おしっこ、おまるでしてみる?」と聞くと「ううん、オムツでする」といった具合。思い切ってオムツをとってみようと、お休みの日にパンツにしてみましたが、2時間弱で5枚のパンツとタイツやズボンを濡らしてしまい、着替えがなくなったのでやめました。「濡れるといやだ」という感覚もあんまりないようで、漏らしてるのになんにも言わずに遊んでいて、抱っこしたときに「あ、また漏らしてる〜」なんて気づいたことも。今度の長期休暇まで延期することに。どんどんものが分かるようになってきているので、そのうち一気に進むかなと楽天的に考えています。

Sunday 12 April 2015

愛彩語録

どんどん言葉を覚えて言動がおもしろい二歳児。記録しておかねばと思います。
  • I'm a pretty girl! (私はかわいい女の子よ!)
    ちょっと前から「私はベイビーじゃない、女の子よ!」と主張し始めた愛彩ですが、そこに「かわいい」が追加されました。「愛彩、おもしろいねぇ〜」なんて言うとすかさず「No! I'm a pretty girl!(違う!かわいい女の子よ!)」と訂正されます。
  • トゥース(tooth: 歯)ケース
    スーツケースが言えなくてトゥース(歯)ケースになっております。歯ケース、デカいな。
  • カニガン
    カーディガンのことだと気づくのにしばらくかかりました。
  • スヌーミー
    スムージーが言えなくて、スーミーと言っていたのが若干発展してスヌーミーに。
    バイリンガルには覚えにくい言葉かもしれません。私は日本語でスムージー、マーティーは英語でSmoothie。スムーまでは同じだけど、ジーの発音が似てるけど違うので混乱するのかなと。スイカとwatermelonみたいに思いっきり違うか、オレンジとOrangeみたいにほぼ一緒のほうが覚えやすいかな...?
  • メニスン
    メディスン(medicine: 薬)子供用の熱冷ましのお薬が大好きな愛彩。本当に飲まないといけないときに喜々として飲むので助かりますが、仮病を使って欲しがるときもしばしば。お腹をさすりながら痛そうな顔をして、上目遣いで「ママー、お腹痛い。メニスンちょうだい」と言われると、その演技力にうっかりあげたくなります。
  • ニーノーニーノー
    パトカーや消防車、救急車などの音は全部ニーノーニーノーです。ピーポーピーポーではありません。でも、ニーノーニーノーだと思って聞くと、本当に全部ニーノーニーノーと聞こえるから不思議です。
  • That's enough! (いいかげんにして!)
    保育園で覚えたと思われます。「え、なにが?」と聞くともじもじニヤニヤします。ただ言ってみたいだけか〜。
  • I just remembered... (今思い出したんだけど...)
    これはよく私が言うセリフなんですが、なぜか大人っぽいかっこいいフレーズだと思っているようで、やたらと使います。「何を思い出したの?」と聞くと、「...知らない」とニヤニヤ。これも言ってみたいだけか〜。
  • I'm very busy! (すっごく忙しいの!)
    遊びに夢中になっている時などに、「ご飯だよ〜」とか呼ぶと、「ノー!すっごく忙しいの!」という返事をされることがあります。使い方は間違ってない... 間違ってないけど。
まだまだいろいろありますが、語録のほうはこのへんで。行動のほうでおもしろかったことも記録しておきます。下ネタ御免!
  • ぶつけたりころんだり、どこか痛いときは、痛いところにキスをしてあげるのがイギリス風(他のいろんな国々も)。私は、キスをしてあげた後に「いたいのいたいのとんでいけ〜!」をします。先日オムツを代えている時、お尻じゃなくて前の方にオムツかぶれを発見。愛彩が「ママ、ここ痛い。チューして」と。目の前には下半身ヌードで足を広げて秘部を指差す娘。「...。」無言で数秒考えた後、「いたいのいたいのとんでいけ〜!」で納得していただきました。
  • オムツかぶれの時に塗る黄色い薬があるのですが、なぜかそれが愛彩は大好き。かぶれていない時でも「イエロークリーム!イエロークリーム!」とハイテンションでつけてとせがまれます。つけてあげると「見たい!イエロークリーム、見たい!」と、足を思いっきり広げてお尻を持ち上げて、黄色い薬を塗られたところをすんごい格好で見ようとします。見えるとニコニコ「イエロークリーム!イエロークリーム!」とすごい喜びよう。これ、ビデオに撮りたいくらいおもしろいけど、見っせられねぇな〜、と毎回思います。
  • 朝の忙しい時間に私の膝の上に乗って私の電子ピアノで遊んでいた愛彩。「そろそろお洋服に着替えるよ〜」と言うと、やっぱり「いやっ!」と。「じゃあ、ママが今日の愛彩のお洋服選んでくるね」と愛彩を置いて愛彩の部屋へ向かうと「いやぁぁぁ〜!ママ、戻ってきてぇぇぇ〜!」と泣き叫ぶ愛彩。無視して愛彩の部屋で適当に3つくらいのワンピースを選んで待っていると、「ママぁ〜!!」と泣き叫びながら嵐のように自分の部屋に走って来ます。3つのワンピースを見せて「どれにする?」と聞くと、ポロポロ涙を流しながら、2つのワンピースをつかんで床に叩き付け「こんなのイヤー!」と叫びました。その後、真っ赤な顔で3つ目のワンピースもつかんだので、「これも床に叩き付けるのかな?」と思いきや、そのワンピースをぎゅっと抱きしめて「これにする〜!」とやはり泣き叫ぶ愛彩。真っ赤な顔で泣いて反抗してるのに、ちゃんとお洋服を選んでる二歳児。エラいぞ。その後ちゃんと着替えてるし。ちっちゃな反抗、かわいすぎる...と母は笑ってしまったのでした。

Thursday 5 March 2015

チッキン

最近、キッチンのことをチッキンと言い始めた愛彩。少し前まではちゃんとキッチンと言っていたのに不思議です。鶏肉のチキンのことはちゃんとチキンと言うので、「ママ、チッキン」と言われ「え?なぜこのタイミングで鶏肉??」と不思議に思ったらキッチンのことだったということが何回かありました。今はもう慣れましたが「キッチンね」と訂正すると得意げに「うん、チッキン!」と頷かれます。かわいいのでほうっておこう。いつ直るのかなぁ。

「スムージー」は「スーミー」。「ごちそうさまでした」はいつもあやしくて「ご@#$%^*(&%$したっ」となります。「ご」と「したっ」の間に何て言ってるか未だに判明しません。

いろいろあやしいですが、おしゃべりがどんどん上達しています。先日は「Mummy, It's funny, isn't it? (ママ、今のオモシロイね)」と言われ、おお〜、付加疑問文!付加疑問文使ってるよ、この娘!ととっても具体的に関心しました。この驚きは受験英語を勉強した日本人にしか理解してもらえまい。

腹のなかの二人目も順調に育っていて、愛彩のときよりもお腹が大きくなるのが早いです。けっこう出てきたお腹を見せながら「ベイビーが入ってるんだよ」と教えています。ご飯を食べた直後に大きくなったお腹をさすりながら「愛彩もベイビーがいるよ」と嬉々として言ってきたことがありました。爆笑しましたが、少なくとも15年は早いですよ〜。

愛彩のあだ名はいろいろあって、「さぁブロ」とか「ドゥーボ」とか、意味不明の仕上がりになっております。先日マーティーが愛彩のことを「ドゥーボ」と呼んだら、「ドゥーボじゃない、愛彩!」と全力で訂正していました。そうだよね。私もドゥーボはどうかと思うよ。その後ひょんなことから、 日本で配った「生まれました」のハガキがでてきて、生後6ヶ月の愛彩の写真が載っていました。マーティーが「この写真はベイビーだったころの愛彩だよ」と教えると、「私はベイビーじゃないよ(←最近の口ぐせ)」という愛彩。「そうだね。愛彩はもうベイビーじゃないね。でもこの写真に写ってるのはまだベイビーだったころの愛彩だよ」と説明するマーティー。愛彩にとってはとっても複雑な事情だったらしく、しばらく真剣な顔をして考えた後で、写真を指差して「コレはドゥーボ、私は愛彩」と言いました。私とマーティーは顔を見合わせて爆笑 しつつ関心しました。そうか、ドゥーボは成長して愛彩になったんだね。納得〜!

「私はベイビーじゃない」と主張し始めた愛彩ですが、「そうだね、愛彩はベイビーじゃないね。ベイビーじゃなくてなんなのかな?」と聞くと「Boy!(男の子)」と断言していました。「Girl(女の子)じゃないの?」と聞くと、うーんと考えてから「Boy!」と再び断言。この「愛彩は男の子」説はしばらく続きましたが、いつの間にかちゃんと「Girl(女の子)」になってました。なんか二歳児なりにいろいろ考えているようです。

旅先のアパートにて

Sunday 8 February 2015

二人目、できました。

今回の妊娠もやはりピンクの線によって発覚しました。前回はピンクの線が信じられなくていろいろ高い妊娠検査薬を買ってみたりしましたが、今回は£1で二つ入りの妊娠検査薬に「妊娠してますよ」とピンク色で告知されました。

前回はマーティーと二人で「みゃ〜〜!!」と言いつつあたふた騒ぎましたが、今回は二人で腕組みをして「うーん」とうなりました。ありがたいことに私はすぐ妊娠する体質のようで「そろそろ二人目でも...」と思い始めて数週間でピンク色な結果に。嬉しいけど「うわー、もう?」という気持ちもあったりして、やはり「うーん」とうなってしまう心境なのでした。マーティーが妊娠検査薬の陽性結果を写真に撮ってたりして「二人目になると余裕だな」と思いました。

とはいっても、超音波検査を受けるまではお腹も目立たないし実感わかないし、流産の可能性も低くはないので、「ちゃんと授かっていますように」と祈りながらの数ヶ月でした。3ヶ月で超音波検査を受け、今は安定期に入ったばかり。とりあえずすべて順調でほっとしています。

超音波検査を受ける病院に行く途中、「一卵性の双子ってさぁ、遺伝とか年齢とかに関係なく、本当に自然の気まぐれで誰にでも起こりうるんだって。理由はわからないんだって。可能性はすごく低いけどもしかしたら双子かもね〜。」と軽い気持ちで言ってみたら、笑えるほどあからさまに動揺するマーティー。「あ、でもなぜか人種によって起こる確率が違ってて、統計的にナイジェリア人が一番多くて日本人が一番少ないんだってよ。400人に一人とかそういう話しよ」とフォローするも、「双子かもしれない」という考えがあきらかに頭の中をグルグルとリフレインしているマーティー。病院に着いたら、全く逆の方向にのしのし歩いて行ったり、検査室は一階にあるのにエレベーターに乗ろうとしたり、めちゃめちゃ動揺しているマーティー。コントですか。妊婦は私なんですけど〜。

結果、腹の子は一人で、元気に動き回ってて問題なしでした。双子でも健康なら嬉しかったと思いますが、二人とも親元を離れているので物理的にいろいろ大変だったろうなぁと思います。超音波検査って、以外とお腹をグイグイ乱暴に押されます。初めてのときは「え?え?そんなに胎児をつついていいの?」とびっくり仰天しましたが、今回は胎児がグイグイとつつかれて、びっくりしてわたわたと動き回る様子を見て、二人で大笑いしました。かわいいぞ、胎児。

妊娠したことをいろんな人にやっと報告ができて、すでに「ぜったいに女の子」とか「ぜったい男の子」とかいろんな人から言われています。いろいろ俗説あっておもしろいです。生むまで性別は分からないようにしておく予定です。どっちでも楽しみだな〜。

夏にはお姉さんになりまーす
12週目。この写真をみて「女の子の顔だ」と言った友人と「男の子っぽい」と言った母。ご想像におまかせいたします。

Friday 30 January 2015

カリーアンパンマン

先日、アンパンマンを見ていた愛彩。カレーパンマンが登場したのに興奮して、「カリーアンパンマン!」と叫びました。

カ、カリー? Curryなの?

国際化してるなぁ、カレーパンマン。かなり新鮮でした。カレーパン食べたことないのに、ちゃんとカレーってわかるんだね。カリーだけどアンパンマンです。

愛彩の国際語といえば、「ちっちゃいブランケット」があります。愛彩用の小さい薄いブランケット。毛布と呼ぶには薄手すぎ、どっちかというとタオルケットみたいな感じなんですが、タオルケットでもなく。なんて呼べばいいのかわからず、とりあえずブランケット(blanket)と呼んでおります。保育園から帰ってくると、私が夕ご飯を作る間に、ソファーのクッションの上に寝そべり、アニメを見るのが日課になっているのですが、そのときに「ママ〜、ちっちゃいブランケット(持ってきて)!」と言われるので持っていってかけてあげます。その後「ママ〜、お水〜!」と言われたり、「テディー!(テディーベアーのぬいぐるみのこと)と言われたりして、私はせっせと寝そべっている愛彩にいろいろ持って行ってあげます。テレビ(パソコン)から目を離さずに寝そべったまま「サンキュー、マミー」と言われます。なんだか亭主関白のオヤジと主婦のような主従関係になっております。いいのか?

それから、最近よく言うようになったのが、「Stop it!(やめなさい!)」昔みたいにかわいく「トーップ!(Sが言えてなかった)」と言うのではなく、結構はっきりと先生が子供をたしなめるような口調で「Stop it!」。時々、人差し指を立てて言うこともあります。怖い...。かわいくない...(泣)。私は日本語でしゃべるから言わないし、マーティーもそんなふうに言わないし、保育園の先生もみんな優しいのでめったにそんなふうに言わないだろうし、どこで覚えたのか不思議です。かわいくないので、やめさせたくて「愛彩、Stop it!だと怖いから、ヤダ〜(←かわいく)とか言って」とたしなめてみたら、ぽかんとしていました。ヤダ〜もねぇ、どうなんでしょう。

マーティーがよく「I'm gonna get you(つかまえちゃうぞ〜)」と愛彩を追いかけ、愛彩が爆笑しながら逃げる遊びをやるのですが、先日、夕ご飯を作っていたら、愛彩が「アイモナゲッチュー(I'm gonna get youと言っているつもり)」と言いながら、マーティーと同じようなポーズ(腰を下げて両手を顔の前に持っていき「捕まえるぞ〜」感を演出)をして私に近づいてきました。いや、でも私ご飯作ってるから逃げませんよ?とそのままキッチンに立ちつつその後の反応を見ていたら、もう一度「アイモナゲッチュー(一人ですでにウケている)」と笑いながら私に突進して抱きついてきました。ぶはははは!きゃわいい〜!おバカすぎる〜!ふたりで大爆笑でした。

大爆笑といえば、ついにやってきましたよ、この日が。マーティーが愛彩に「僕のゆび引っぱってみて」と。愛彩がひっぱると、マーティーおならブー。ふたり大爆笑。生後10ヶ月にして自分のオナラの音にゲラゲラ笑っていた愛彩。きっとそんな日が来るのは近いと思っていましたが、ついに来ましたよ!ていうかふたりとも予想どおり過ぎです。

数は英語でも日本語でもなんとなーく言えますが、数えられるのかというとそういうこともなく。最近食べやすいように小さいおにぎりをよく作ってあげるのですが、お皿の上に二つしかなくても、「ちっちゃいおにぎり、いち、に、さん、ご、ろく!」と自信たっぷりに言われます。「ちがうよ、ふたつだよ」というとぽかんとされます。「ふたつ」と「にこ」は同じってどうやって伝えたらいいんでしょうね。数は英語のほうが教えやすいです。

私はよくぼーっとしているので、道を歩いていても何も気づかず、マーティーによく「ほんっとに何にも見てないよね」と呆れられるのですが、愛彩と一緒に歩いていると、「ママ、おっきいバス!」とか「月、ちっちゃいネー」とか言われて気づくことが多々あります。先日は保育園の帰りに「鳥がいない」「猫がいない」と愛彩に言われて初めて、「冬の夜は暗いから鳥が見えないし、寒いから猫が外にいないんだなぁ」と気付きました。私は家に帰る時はとにかく家に帰るということに集中しているし、家に帰ったら帰ったで、ご飯を作って食べさせて洗濯物たたんで…といつも次のことを考えてしまいます。保育園の帰り道にふと立ち止まって「寒いから猫は家にいるんだなぁ」とか「今日は月が小さく見えるなぁ」とか思うのってなんかいいなと思いました。

大人は、未来のことや世界の遠くで起こっていることばかりに気をとらわれて、案外、今目の前にあることを見逃していたりするものです。たまには立ち止まって今目の前にあることを見てみるのも大切だなぁと思います。あんまりできてないですが。

りんごの丸かじり。一個ぜんぶ完食しました〜♩

Sunday 11 January 2015

明けましておめでとうございます

気がつけば愛彩と迎える新年ももう3年目になりました。

最初に一緒に迎えた新年を思い返すと、大変だったな〜、としみじみ思います。第一次反抗期とか魔の二歳とかいわれる年齢になりましたが、24時間おっぱいをあげちゃあオムツを替えてたころと比べると、ハイハイホー♪と歌ってスキップをしたいくらい楽になりました。

愛彩はもともとあんまり手のかからないほうだと思うのですが、最近、急激に聞き分けが良くなってきて嬉しいような恐ろしいような気がしている私です。「もしかして魔の二歳すでに卒業?!ラッキー!」と手放しで喜べないのは、喜んだ直後に「ああ、ぬか喜びだった!私のバカバカー!」と激しく後悔しそうな事件が起こりそうな気がしているからです。子供の成長は早いですが、三歩進んで二歩下がることもよくあるので、ぬか喜びしないように、しないように、と言い聞かせている今日この頃。

といいますのもね、私が普段は保育園のお迎えに行くのですが、つい最近まで「帰りたくない〜!」と駄々をこねる愛彩と「もう帰る時間よ〜!」と毎日バトルを繰り広げていたのです。バナナなどの食べ物で釣る作戦、「あ、猫がいる!」などと注意をそらす作戦。愛彩をラグビーボールのようにかかえて無理矢理ベビーカーに乗せる荒技(←ギャン泣きされます)。など、あの手この手を使って保育園から連れ帰っていました。一日中仕事した後のバトルは本当に疲れるので、最初のころは楽しみでしかたなかった憩いのひとときのお迎えが、毎日「めんどくさ〜」とため息の出る重労働になっていました。

が、年の瀬も間近というある日、「愛彩、もう帰る時間よ〜」といつものように(どうせ無視されるんだけどね。言っても無駄なんだけどね。)と思いつつ言ってみると、愛彩が右手を挙げて「はーい!(←日本語)」と返事をし、乗っていた車のおもちゃをちゃんと片付け、自分から私の方に走ってくるではありませんか。「愛彩、いいお返事、えらいね〜!」とニコニコしていましたが、心の中では荒波がザブンザブンと荒れまくってました。なんだこの聞き分けの良さは〜!!ドラマなんかで「いつもそっけない夫が急に優しくなったと思ったらやっぱり浮気していた」みたいなオチがありますが、そんなオチを期待せざるを得ないほどの態度の豹変ぶり。

なので、いつ「オチ」がやってくるのかと毎日見守っていましたが、新年が開けて10日経った今もこの聞き分けの良さは続いています。どうして「はーい!」なんて聞き分けの良いお返事をするようになったんだと不思議で仕方なかったのですが(保育園は英語なので)、思い当たるふしが一つだけあります。それは「となりのトトロ」。愛彩は半年ほど前からトトロにハマっていて、もうすでに20回は見ているのではと思われます。トトロにでてくるさつきとメイは本当にいい子。二人とも「はーい!」と素直にお返事をしてキャハハハと楽しそうにお手伝いをします。そんな二人を見て愛彩も聞き分けがよくなったのでは...と思います。宮崎駿さま、本当にありがとうございます。子供の頃からファンでしたがこんな効用まであるとは思いもしませんでした。

今の愛彩のは「かわいい盛り」と言うんだろうなと思います。言葉がまだつたなくて、でもどんどん覚えていて。大人が思いもしないようなことをやったり言ったり。

博物館や美術館に連れて行くと、作品を指差して「Isa don't like(愛彩、嫌い)」と堂々と言い放ち、出口を指差して「こっち〜」と言ったりします。
マーティーが愛彩のために歌を歌うと「トップ(stopのsがいえてない)!」とマーティーの歌をさえぎり「Isa sing(愛彩が歌うの)」と自分で歌い始めます。
ジングルベルを私が日本語で歌うと「ノー、ママ!」とダメだしをされ、英語バージョンを歌い始めます(←でも歌詞はかなり適当)
愛彩がゴホゴホと咳をしていたら私も咳が同時にでたので「ママも咳がでちゃった〜」と言ったら「ノー、Isa's cough(愛彩の咳なの)!」と怒られました。
おやつなどを、私やマーティーの顔に近づけて「want some? (Do you want some = いる?の略)」と勧めてくれたりします。「ありがとう」と食べようとすると「ノー!」と断られたり「ううん、いいよ」と断ると「ウォンサム?」と何度もしつこく勧められたりします。たまに唾液がしたたりおちるような食べかけのボロボロを、満面の笑顔で「ウォンサム?」顔に押し付けられたりします。
ベイビーチーノ(コーヒーの入っていないカプチーノ)が大好きで、公園で遊んでいて寒くなってくると「コッヒー?(Coffeeのfが言えていない)」とお茶に誘われます。

なんだこの愉快な小動物は。オモシロイぞ、二歳。今年もよろしくお願いします。