Tuesday 20 May 2014

久しぶりの大人デート

なんと、マーティーの会社は誕生日にはお休みを取っていいことになっております。今年のマーティーの誕生日は、私も合わせて有給を取り、愛彩が保育園に行っている間に大人デートをすることにしました。

朝起きてゆっくり親子3人で朝ご飯を食べ、二人で一緒に愛彩を保育園に連れていき、帰ってきてからコーヒーを飲んだり時間をかけてお化粧したりしていたらすでに11時。「はっ!せっかくのデートの日があっという間に過ぎてしまう〜」と思いましたが、愛彩が生まれる前は、休日に朝起きて身じたくをしたらもう11時とかふつうだったなと思い出しました。愛彩がいる今では、朝の11時というとすでに一仕事終えて一休みな時間ですが。

普段、お休みの日は愛彩を連れて行けるとこにしか行きません。せっかくの大人デートなので、子供連れでは行けないところに行こう、と映画を観ることにしました。

観たかった映画をやっていた映画館の周辺はトルコ料理で有名な土地柄だったので、映画の前にトルコ料理のランチを食べることにしました。さすが、トルコ人が多い地域の有名店、パンはフワフワもちもち、お肉はカリッとジューシー、ナスのディップも絶品で、大満足でした。

お昼を食べた後ブラブラと買い物をし、映画館に入りました。「せっかくだから飲もう!」と私は白ワインをマーティーはビールをたのんでかんぱ〜い!観た映画はFrankというコメディでしたが、笑えるのにすごく哀しい映画で、ほろ酔いの私はひじょーにメランコリーな気持ちになりました。喜劇と悲劇はコインの表裏だなと思いました。

大人デートの時間はあっという間に過ぎ、二人で愛彩を保育園に迎えに行きました。デート中も、愛彩の写真や動画を見せ合っては「あは〜ん♡」となっていた私たち。保育園に二人で迎えに行くと、満面の笑顔でトタトタ駆け寄って「抱っこ〜」をせがむ愛彩にメロメロに。保育園からの愛彩と一緒の帰り道が実はその日のハイライトだったかもしれません。

たまには、こういう夫婦だけの大人な時間も楽しいし必要だなと感じますが、「いつもそこにいる人がいない」というのは変な気分です。愛彩がいるぶんだけ、人間としての私たちも、夫婦の関係も、二人の生活も、大きく変わりました。変形したぶんのスペースが、愛彩がいない間にしゅるしゅる〜と元に戻るわけはなく、そのままの形で残っている感じです。「自分の時間がもっとほしいなぁ」と思うこともよくありますが、こうやって「自分の時間」をもうけたらもうけたで、「愛彩はなにしてるかなぁ」と愛彩がいないぶん空いた隙間にモゾモゾ変な気分になります。私たち、愛彩の存在なしで、昔はどうやって暮らしてたんだっけなぁ〜と疑問に思いながら一日を終えたのでした。



Monday 12 May 2014

アップ!アップ!

愛彩のボキャブラリーが徐々に増えています。それと同時に、いろいろ要求も増えてきました。

週末の朝、早い時には8時くらいに自分のくつを持ってきて「シュー」「シュー」(Shoe=くつのこと)と言い、その場にペタンと座って「くつをはかせてよ〜」とせがみます。くつをはかせてあげると、今度はカーディガンを持ってきて、「カーガ」「カーガ」と「カーディガンをきせてよ〜」とせがみます。カーディガンを着せてあげると、ベビーカーに突進し、ベビーカーに無理やり登ろうとしながら「アップ!」「アップ!」と「ベビーカーにのせてよ〜」とせがみます。「早く外に連れていけ」という合図です。「アップ!」は椅子など高いところに座らせてほしいときにも言いますが、椅子やベビーカーなどからおりたいときにも言います。最近は家の中にずっといることができません。朝早いと8時半、遅くても9時半までには外に連れ出さないと延々とベビーカーにしがみついて「アップ!」「アップ!」と言い続けます。

本棚から絵本を持ってきて「ブッ」「ブッ」(Book = 本のこと)と差し出すと「本読んでくれよ〜」の合図です。時にはレシピ本とか編み物の本も持ってきます。かなり無理矢理ですが、レシピ本や編み物の本もがんばって読みます。写真や絵本の絵を見て何かわかるようにもなってきました。猫や犬の写真や絵をみると、大興奮して「にゃんにゃん!」「わんわん!」と言います。牛の絵や写真を見ると「む〜(も〜)」と鳴きまねをします。ライオンやトラも「にゃんにゃん」で馬は「わんわん」ヒツジやゾウは「む〜」に分類されます。「ねこ」や「いぬ」は言えませんが、「ねこ」と私が言うと「にゃんにゃん!」と返すので、意味は分かっているようです。

「ハナ」というと鼻を指差して「のぅ(Noseのこと)」と言います。「口」や「耳」、「目」も同じ。「お母さん、鼻は「のぅ」って言うんだよ」と教えてくれてるつもりなのかも...。ちなみに、友人の子どもはママのことを「ダダ(お父さん)」と呼びます。ある日、その子が「ま、ま、ま、ま」と言っていたので、友人は「そうよ〜!ママよ」と自分を指差して言ったら、その子はママをびしーっと指差して「ダダ!」とママを訂正したそうです。

オムツを替えるとき、両足をつかんで「ぁしー」と言ったこともありますが、一回きりでした。それから、「やったー!」を無理やり覚えさせようと何度も試みていますが、一度「ったー!」と言ってそれきりです。食事の前の「いただきます」は全然言いません。目の前にあるご飯に夢中すぎて他はどうでもよくなるようです。

りんごのことを「ア〜ぷぅ〜(appleのつもり)」と言いますが、トマトやときにはみかんまで「ア〜ぷぅ〜」とドヤ顔で呼びます。おそらく、アルファベットの表などで一番最初にでてくるのがAのappleなので、「ア〜ぷぅ〜」と言うのが自分のなかで流行っている様子です。

食べ物の名前はよく覚えていて、保育園から連れて帰る際、ベビーカーに乗りたくないとジタバタ暴れているときに、「お家に帰ってバナナ食べよう」というと、はっとして「ナナ?」と暴れるのを止めたり、「いちごあるよ」というと、にこっと笑ってベビーカーに乗ってくれたりします。相変わらずの食いしん坊です。



Wednesday 7 May 2014

弟の結婚式

五人姉弟の四女として生まれたわたくし。女四人ともめでたく結婚し、一番下の弟(長男)も結婚することになったので、2014年の3月に一歳四ヶ月の愛彩を連れてまた日本の実家に帰省しました。五人とも結婚できて親としては感無量といったところなのかなと思いますが、私としても「みんなよかったねー♡」と嬉しい気持ちで帰省しました。

さて、結婚式は長崎のハウステンボスにあるホテルで行われたのですが、小さい子どもがジャガイモのようにごろっごろいて、いろんな珍事を巻き起こしておもしろかったです。

お式ではやはり神父さんが英語で誓いの言葉をのべ、「なんで日本語じゃないんだろぅ」といつも通りの違和感を覚えましたが、なんと、式の一番大切な部分である夫婦が「誓います」と言うあたりで、愛彩が「うぇーー!」と叫び出しました。ウェディングコーディネーターの方が、笑顔でスマートに、しかも驚異的な速やかさで私のところに来て「こちらへどうぞ〜」と愛彩もろとも退出させてくださいました。

愛彩がやっと落ち着いたところでまた式に戻れましたが、花のようにかわいい弟のお嫁さんと、なんだかいつのまにかいい大人(おっさん?)になってしまった幸せそうな弟を見て、ぶわぁーーーーと涙が出てきてびっくりしました。姉たちの結婚式では「ああ、お姉ちゃんよかったね〜」という気持ちでじわーっと涙がでる(もしくはでそうででない)程度だったのに、弟のときは、「こんなにかわいいお嫁さんにきてもらってよかったね」「あんなに小さかったのに大人になって」「これからがんばれ〜!」などなど、いろんな思いが胸中を錯綜して、なんかぶわーっと泣いてしまったのでした。

古風かもしれませんが、「女はお嫁に行くもの男はお嫁さんをもらうもの」という考えが潜在意識に根強くあって、姉がお嫁に行ったときは「いいところに行けてよかったね。一件落着〜!」みたいな心境でしたが、弟の結婚式では、「いいお嫁さんをもらってしまった(←私がもらったわけでもないのに)。弟よ、責任は大きいぞ」という心境でした。不思議なものです。

さて、披露宴はにぎやかに行われましたが、ごろっごろいる小さい子どもたちのスタミナがもたず、ひとり、ふたり、とお昼寝をし始めました。式場内にベビーベッドを設置してくれて、「へぇ〜、こんなサービスまでしてくれるんだ」と感心していましたが、ベビーベッドが4つ設置されたあたりでもうベビーベッドを置くスペースがなくなりました。あいにく愛彩のスタミナは4つ目のベビーベッドが占領されたころに切れ始めたので、ベビーカーで寝てもらいました。大人が酔っぱらって大声でしゃべったり歌ったりしている中、ごろごろいる子ども達がスヤスヤと寝ているのはなかなかオモシロイ眺めでした。

披露宴のクライマックス、花嫁がご両親に書いた手紙を読み、みんなが感動に涙ぐむその絶妙なタイミングで、姉の息子(11ヶ月)がうわーんと泣き始めました。姉は我が子をラグビーボールのようにかかえてドアの方へまっしぐらに走りましたが、あいにくそのドアは開けられなくなっており、式場のスタッフの男性が「すみません、あちらのドアをお使いください」とすまなさそうに反対側のドアに誘導しました。感動のタイミングでまたもや反対側のドアに向かって、わーんわーんと泣き続ける乳飲み子を脇にかかえてまっしぐらに走る姉。花嫁さんのお手紙の内容はもう忘れてしまいましたが、式場をお出かけ用スーツで一生懸命走っていた姉の姿はずっと忘れないだろうなぁと思いました。

披露宴で電池切れの愛彩