Monday 18 November 2013

サグロ・ワーゴさむさん

愛彩がまだまだ生まれたばっかりのころ、体をくねくね手足をバタバタよく動かしていたので、あだ名がWiggletになりました。マーティー作の造語で、Wiggle(くねくねバタバタ動くこと)にlet(動物の名詞の後に付くとその子供という意味になる。例えばPig はブタでPigletは子ブタ)を付けたものです。

その後、Wiggletから発展してWaggletやWaggle(意味はなく、なんとなく音で...)とも呼ぶようになり、ほっぺたが大きくなって今にも落っこちそうになってきたら、Saggle(下に垂れ下がるという意味のSagをWaggleのWagの代わりに付けた)や Saggletと呼ぶようになりました。

マーティーがWaggleやSaggleと言っているとき、最初の音を強調するので「ワーゴ」や「サーゴ」と聞こえます。Saggle・waggleとダブル使用の場合は「サグロ・ワーゴ」と聞こえます。日本語を習っているので、「Saggle・waggleさん」と呼ぼうとし、勢い余って「Saggle・waggleさむさん」になることも多く、愛彩はマーティーからよく「サグロ・ワーゴさむさん」という意味不明の長いあだ名で呼ばれています。

二人の間で愛彩の話をするときは、「サグロ」と呼ぶことが多いです。たまになぜか、Sabbleになることもあり、「サブロー」と聞こえるので、内心「三郎!?」と英語で始まったあだ名が二転三転し日本語の三郎になったことに運命的なものすら感じます(ウソです、感じません)。

愛彩が眠った後、夫婦でのんびりしているときに必ず、マーティーが「Think of Saggle(サグロのことを思い浮かべて)」と言います。そして二人して愛彩のことをちょっと思い浮かべます。すると、あのきゃわいいお顔とか、モコモコ動くお尻とか、よくわからない言葉とか、スプーンで食べ物を破壊しているところとか、いろいろ思い浮かんできます。そうすると、梅干しを思い浮かべただけで、唾液がダーッと出てくるように、親バカップルの顔は「あはーん♡」と垂れ下がりメロメロになるのです。恐ろしいサグロ効果。サグロ・セラピー。

アルファー波だかオキシトシンだかわかりませんが、なんかいい脳内物質もでているに違いありません。マーティーと私の2人の間の空気もほっこりと和み、いろんな面で効果絶大なサグロ・セラピー...なのですが、思わぬ副作用もあります。昔は夫婦でのんびりしている時、マーティーが私の目を見つめて「今日もますますかわいいね♡」なんて、日本語にすると歯が浮き過ぎて総入れ歯になっちゃいそうなセリフを言ってもらってたりしてたんです...。愛彩が生まれてからというもの、彼が「あはーん♡」とよだれ垂らしそうな顔で見つめるのは愛彩だけになってしまいました。なので時々、「どう?今日のアタシ」とポーズをつけてほめ言葉を強要しているのですが、(えーと、なんて言わないといけないんだっけ)と数秒考え込んだあと、「あっ!きょ、今日もかわいいよ」と模範解答を口にするマーティー。きゃわいすぎる一歳児にはかなわない今日この頃です。キーッ!

Tuesday 12 November 2013

一歳になりました

11月9日、愛彩が一歳になりました。月並みなコメントですが、いろいろあったなぁー。そして、あっという間だったなぁ〜。

最初の子だったので、「こんな感動はきっと一生忘れない!」と思うようなことが何度もありましたが、忘れるんですよねー。私は愛彩が去年の何時に生まれたかすら覚えていなくて、「明け方だったよね」とマーティーに言ったら、「夕方だったじゃん!」とつっこまれる始末。

そういえば、このブログを書き始めたのも、「こんなにいろいろ面白いことがおこるのを、忘れたくない」と思ったからでした。

誕生日がちょうど土曜日だったので、近所の親しいお友達を集めて、小さいシンプルなパーティーをしました。ケーキは愛彩も食べられるように、お砂糖控えめのバナナケーキに無糖の生クリームでデコレーションをしました。

お友達のサムは、数週間前に盲腸が破裂して大変な手術をし、パーティーの数日前まで病院にいました。歩いて10分のところをバスでやってきて、帰る頃には青白い顔をしていて、タクシーで帰りました。彼には愛彩より三ヶ月年下の女の子がいて、パートナーのケイトと親子3人、ご近所で仲良しです。退院したばっかりで、まだまだ安静にしていないといけないのに、愛彩の誕生パーティーにはどうしても行きたいと来てくれました。本当に嬉しかったです。

日本では餅踏みをしたり、一歳のお誕生日は盛大にやりますよね。母にも「お祝いしてあげたいけど、イギリスは遠いすぎるね。今度帰省したときにね。」と言ってもらいましたが、私は今回のシンプルなパーティーが本当に嬉しかったです。マーティーの家族とも自分の家族とも離れたところで、子供を生んで育てていますが、地元のお友達にもコミュニティーのサポートにも恵まれ、職場の理解も得られ、ちっとも孤独ではありません。いろんな人にいつも助けてもらっています。

人は一人では生きられないけれど、子供ができるとさらに助けてもらう機会が増えます。助けたり助けてもらったりせざるを得ない立場というのは、本当の意味で信頼できるお友達ができるので、けっこういいものかもしれないと思います。

愛彩が生まれてきてくれて本当によかった。健康で一年育ってくれてよかった。どうもありがとう。


Tuesday 5 November 2013

自我の芽生え

愛彩が8ヶ月のころバスに乗ったら、かわいい2歳くらいの女の子がいました。その子は愛彩がにぎっていたおもちゃを取り上げてしまいました。女の子はそのおもちゃがとっても気に入った様子だったので、そのまま遊ばせてあげていましたが、バスをおりるとき、「ごめんね。バスを降りるから、そのおもちゃ返してもらえるかな?」と言って返してもらおうとしました。そうすると、隣に座っていたお母さんが、バッグから財布を取り出し、「それ、いただくわ」と言うではあーりませんか。

あまりに意外な展開にびっくりして意味がわからず、バスからすぐに降りないといけなかったので、とりあえず「ごめんね」と女の子からおもちゃを取り返してバスを降りました。

す、る、と、その女の子は鼓膜が破れそうなほどの大声で
「ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」と叫び始めました。
女の子を乗せたバスが発車して遠くに行って見えなくなるまで、その女の子の声が響き渡っていました。

お母さんの「それ、いただくわ」ていうコメントにはびっくりしましたが、もしかして乗客の鼓膜を破らないための配慮だったのかもしれないと思いました。これは今から4ヶ月ほど前のお話...。

そして最近...
愛彩が私の携帯で遊んでいるときに、携帯を取り上げたりすると「うわーん!」と涙を流して抗議をするようになりました。
自我が出てきて、ちゃんと意思表示ができるようになってきたことに感銘を受けつつ、あのバスの女の子のことを思い出して内心冷や汗をかいています。今まではなんでも好き勝手にさせてきたけれど、これからはちゃんと躾けってやつをしていかないといけないんですよね。いつかはきっと公共の場で「いやー!」って涙を流して叫ばれたりするんですよねぇ。私が子供の躾けなんてちゃんとできるのか心もとないこと甚だしいでござる。

将来が恐ろしい面もある自我の芽生えですが、子供の意思表示の能力が上がると、楽しいことも増えます。例えば先日、ママ友が愛彩にコチョコチョをして呼吸困難になるほど笑わせていたのですが、コチョコチョをやめてしばらくすると、愛彩がそのママ友の両手をつかんで自分の脇腹のところに持っていったのです。「またコチョコチョしてほしいの?」とコチョコチョを再会すると、キャーキャーとまた笑い転げる愛彩。私もママ友もコチョコチョをおねだりする愛彩の行動に爆笑でした。

首を横に振ってNOの意思表示もするようになりました。ただ、NOという意味じゃなくても首を横に振ることがあるので、わかってんだかわかってないんだか微妙なところです。

バイバイと手を振ったり、指でいろんなものを指したり、「マ、マ、マ、マ」や「ダ、ダ、ダ、ダ」などはっきり発音をするようになってきました。必ずしもママやダディーの意味で言っているわけではないようですが。

これからどんどん笑える行動&言動をするようになるんだろうなと思うと楽しみです。