Monday 25 May 2015

どうして?期始まる

愛彩は四月からベビーベッドではなく普通のベッドで寝るようになりました。といっても、おなじみIKEAさんから買った激安のベビーベッドは、柵を取り外して子供用ベッドとしても利用できるようにできており、ただ柵を外したというだけのことであります。

なので、最初の一晩はいつも通り寝てくれました。翌日、愛彩が大好きな美人女子のお友達が遊びに来てくれました。夜寝かしつけたあと、みんなで映画を見ながら盛り上がっていると、トントントン、とリビングのドアを叩く音が...。見に行ってみると曇りガラスでできたドアの背後に小さい女の子が!って愛彩だったのですが、寝袋を着たまま器用に歩いてきたようで、曇りガラス越しに見ると顔もぼやけてるし足はないしで幽霊そのもの。「さだこ?!(←古い)」を連想して久々に悲鳴をあげそうになりました。

ベビーベッドの柵がとれたその晩は、ベッドから抜け出せるということに気づかなかったようですが、翌晩は「私も仲間に入れてけろ〜」という執念からか、自力でベッドから降りてリビングにまで行けるということに気づいた模様。愛彩の部屋から私たちの寝室に行くまでには三段くらいの小さい階段があるのですが、夜中に暗い廊下を寝袋を着たままで器用に歩き、階段もなんのその寝室までやってくるようになりました。日本だと添い寝するのが普通ですが、イギリスだと子供は子供部屋で眠れるように躾けるのが普通なので、愛彩が寝室に来るたびに抱っこして愛彩の部屋まで連れ帰り、「ちゃんと自分のベッドで寝てね」と再び寝かしつけ、というのを繰り返しました。

「ベビーベッドから子供用ベッドになると、子供が「檻」から解放されて自分たちの寝室までやってくるようになる」という話はママ友などから聞いてはいましたが、「なるほど、こういうことか〜」と納得しました。せっかく夜通し一人で寝てくれるようになったのに、また夜中に起きるようになってしまい、マーティーとふたりで「さて、これからどうするべか」と数日悩みましたが、いつの間にかまた普通に一人で朝まで寝てくれるようになりました。この点についてはサクッと成長してくれてありがたかったです。

さて、ここ最近 Why?(どうして?)となんでも聞くようになりました。原因と結果を結びつけること事態、ほんの最近までできていなかったのに、ここ数週間で言語に対する理解が飛躍的に伸びました。子供って成長するときは一気に成長するのでおもしろいです。

就寝前に私のお膝で本を読んであげるのが習慣なのですが、お腹の子供が大きくなってきて、お膝に座らせてあげるのが難しくなってきました。なので、「ママのお腹が大きくてお膝のスペースがなくなっちゃったから、ママのお膝じゃなくて隣に座ってね」と説得すると、うーんと考えた後、「愛彩は〜、ママのお膝に座れないの。Because(どうしてかっていうと)ママのお腹がおっきいから。Because ママのお腹にベイビーがいるから」と筋立てて私に説明してくれました。その通りよ〜!と親ばかで感激しました。ちゃんとWhyとBecause がわかるようになったんだなぁ。

子供は必ずこの「どうして?期」を経過するらしいですが、愛彩も例にもれず、なんでもWhy? Why? と聞いてきます。「雨が降ってるよ〜」と言ったら「Why?」と聞かれ数秒間ほど「雨ってなんで降るんだっけ?」とググりたい欲求にかられましたが、その場しのぎに「お空が悲しいって泣いてるんだよ」と言うとやはり「Why?」と返され、面倒くさかったので必殺「疑問を疑問で返す」戦法で「愛彩はどうしてだと思う?」と聞くと「わかんない」と大変まともな答えが返ってきました。その場しのぎで適当な答えを言うより「わかんない」と言ってしまうのが一番簡単だなと気づきました。私が「わかんない」と言うとまたWhy? て聞かれますけどね。

こちらのやること言うことなんでも真似される時期でもありますが、この前「お歌うたって」とせがまれ、一曲歌ってあげたら、「ママ、上手にできたね〜」と上から目線で褒められました。熱いものを飲んだり食べたりしてると必ず「気をつけて、とっても熱いよ!」と注意されます。ほとんど英語で話す愛彩ですが、なぜか「かわいいね」はいつも日本語で、動物の赤ちゃんの動画などを見てると「カワイイネー」と私とまったく同じイントネーションで言われるので、なんか毎回苦笑してしまいます。