Saturday 21 September 2013

モテキ

ある朝、いつものように親子三人で朝ご飯を食べていたときのこと。

「愛彩は本当にかわいいねぇ。またかわいいの新記録だね。」などと、お決まりの超親バカトークをしていたのですが、マーティーがぼそっと

「もしかしたら数ヶ月前のほうがかわいかったかもしれない…(←後半ほぼ聞き取れないほどの小声)」とのたまわったのです。


ピカッ!ゴロゴロゴロ(←雷が落ちた音)

ダダダダーン、ダダダダーン!(←ベートーベン「運命」のイントロ)


和やかな朝ご飯のひとときに衝撃が走りました。愛彩、生後十ヶ月にして「すでにかわいさのピークは過ぎ去った」説が浮上したのです。私は心底動揺しました。なぜなら、実は私にも心当たりがあったのです…。


その前の晩、マーティーがフィルムカメラで大量に撮った愛彩の写真を一緒に見ていたら、こんな写真を見つけました。


どっきゅーん!

か、かわいい。かわいすぎる。(←親バカで本当にすみませんすみません)

これは生後六ヶ月ごろの写真ですが、確かにこれを上回るかわいさの写真はここ数ヶ月撮れてないかもしれない。まさか本当に愛彩のかわいさのピークは過ぎてしまったのか!?

そんな両親の動揺をよそに、顔や手をヨーグルトで汚しまくりながら朝ご飯をもりもり食べている愛彩。

私「いや、でもこんなにかわいいし。今のほうがよく笑ったりしゃべったりするし。動作とか今のがいろいろするから、やっぱりかわいいし。」

マーティー「そうだけどさー、顔はますますファニーフェイスになってるよね。」

ガーン!(←追い打ち)


といろいろ熱く話し合った結果、最近は被写体が動き回るのでいい写真を撮るのが難しく、動画は今のほうがかわいい、というところで落ち着きました。愛彩のかわいさのピークは過ぎ去った説はうやむやなままとりあえずお蔵入りしました。


本当にどうでもいい話でした。赤ちゃんの顔はぐるんぐるん変わりますからね。ちなみに、私のかわいさのピークは生後一歳くらいでした。後は下り坂です。

Monday 9 September 2013

親子で旅行

イギリスの田舎にあるFromeという町まで車で旅行に行ってきました。Air B&Bというシステムを使ってジョイさんというFrome在住の女性の家の空いている部屋に泊めてもらったのですが、「赤ちゃんはどこに寝せるの?」と聞かれ、部屋にあった空のたんすの引き出しを出して、「これ使ってもいいわよ」と言われました。そう、イギリスでは昔、貧しい人々の間で、大きめのたんすなどの引き出しがベビーベッド代わりだったのです。引き出しの中にバスタオルなどを詰め、興味本位で愛彩を入れてみると、サイズもぴったり。添いしようと思っていたのですが、「引き出し、いいかも?」と試してみることにしました。夜、寝かしつけて引き出しの中にそーっと入れてみると、スヤスヤと眠るじゃぁありませんか!「引き出し、いいかも!」と私たちはふかふかのベッドでのびのびと寝ました。が、夜中に起きてギャン泣き。寝かしつけて引き出しに戻そうとする度に激しく抵抗されたため、「そうだよね。ふかふかのベッドで一緒に寝たいよね」と添い寝することに。私もマーティーも眠る愛彩に蹴られたり殴られたりしながら川の字で寝ました。

アーティストが多いオサレな情緒ある町で、何百年も昔からある古いお庭に散歩に行ったり、町が主催するオークションに参加したりして過ごしました。親子三人でステキな時間を過ごせたんですが、ハイハイをし始めて動きたい盛りの愛彩にとって、車のベビーシートは拷問に近かったようで...。眠っているときはいいのですが、起きて5分もすると「抱っこ〜」をせがまれ、おやつやおもちゃをかわるがわる勧めたり、手を叩いて歌を歌ったり、変な顔のメドレーをやったりしても20分ももたず、かわいらしいメソメソ泣きから始まり、この世の終わりのような号泣。途中で降りて休憩しても、車に乗ったら5分でふりだしに戻るので、マーティーに運転してもらっている間、私は後部座席で「人気のない子供のエンターテイナー」に徹しました。が、努力もむなしく泣き叫ばれるので、「どうせ何もしてあげられないし」と助手席に座り、泣き叫ぶ我が子を放っておくことにしました。すると、ものすごーくふてくされた顔で泣き止みました。いつも感心しますが、赤ちゃんってちゃんとわかってんだなぁと思いました。ママが後部座席にいたときは泣き叫んで「抱っこ〜」とアピールしてたけど、ママが助手席に行き望みがないとわかると「実に不本意です!」という心情をちゃんと顔で伝えつつ、あきらめるという。

私もマーティーも大の旅行好きで、いつもは「ネイチャー」とか「カルチャー」とか、その場所でしか体験できないことをしたいわけです。ちょっと冒険したりとか、普段よりもちょっと勇気のいることをしたりしたいわけです。
が、今回の旅行の後で私は心の底から思いました。「リゾート行きてぇ!!!」お手伝いさん付きで。ものっすごい人工的で商業的なリゾートに行きたい!(リゾートがみんなそうだと言っているわけではありません)「カルチャー」といえば地元のおいしい料理とかお酒。「ネイチャー」はプールから遠くのほうに見える海(でも海は面倒くさいから行かない)。プールサイドで低レベルの雑誌を読みながら一日中ゴロゴロしたい。愛彩がニコニコしてるときに一緒に遊んで、泣き出したらお手伝いさんに「お願いね♡」と手渡したい...。早い話が、車での格安旅行はたいへん疲れました。これから二人目ができたらいったいどうなるのか。冒険よりもリラクゼーションを欲するようになって、人は大人になってゆくのです(←なんか違うぞ)。

タンスの引き出しの中で眠る愛彩

Tuesday 3 September 2013

ハイハイ

愛彩がハイハイをし始めました。生後9ヶ月と1週間ほどでした。仲良しママグループのベビーちゃんの中には生後6ヶ月でハイハイし始め、9ヶ月にはすでに最初の一歩を歩いた子もいたので、「愛彩は大丈夫かな」とすこーし気になっていました。
その反面、一歳になってもハイハイどころか全く移動しない女の子もいて(生後13ヶ月の今ではおしりと手を使って器用にどこにでも移動しています)、その子のママ(二児のママ)は「動かないから本当に楽だわ〜」と全然心配してない様子だったので、「さすが、二人目になると心の余裕が違うわ!」と感心していました。
「ハイハイする時期は子供それぞれ。中にはハイハイせずに歩き出す子もいます。」というふうに聞いていたものの、育脳おばあちゃんで有名な久保田カヨ子さんの著書などには「ハイハイをしないと筋肉がきちんと発達しない」的なコメントも書いてあり、「ハイハイをしない子(またはし始めるのがすごく遅い子)は、いつもベビーカーに乗せられたり抱っこされたりで、ちゃんと一人でのびのび運動できる機会を得てないからじゃないのかな」とこっそり思い込んでいました。
ママになってみて、こういう自分の思い込みがことごとく覆されることが多々ありました。その度に「◯◯しなかいから/するから、よくないんじゃないの?」とこっそり思っていた自分に対して、「バカバカバカー!」と思うと同時に、批判していたママさん(特定の人を批判するわけじゃないんですけど)たちに「ごめんなさい。もうしません」と心の中で謝る日々です。

もこもこ動くお尻。目を輝かせて洗濯機に突進して行く様子。イスの下に入り込んで出方がわからなくて途方にくれている顔。な、なんてかわいいの♡
抱っこしてほしいとき、私の足下までやってきて脚を登ろうとしがみつくのがほんっとうにかわいい♡
でも、ちょこちょこ動いて止まってる瞬間がないので写真がなかなか撮れません。そのうちモノを壊したり怪我したり「かわいい♡」とか言ってられなくなるんだろうなぁー。