Thursday 13 February 2014

始めの一歩

「もうすぐ歩きそう」と思ったのは、愛彩が11ヶ月くらいのころでした。一歳の誕生日には歩くかな、と思いましたがそれも過ぎ、オーストラリアでの休暇中に歩くようになるかな、と思いましたがそれも過ぎました。一人でゆーっくり立ち上がり、ものすごーく腰が引けてる状態で「グリコ」のポーズを取り、満面のドヤ顔。「わー、たっちできた。すごいねぇ」と拍手すると、自分も拍手します。伝い歩きはもちろん、一人で立った状態で拍手をしたりおもちゃを振り回したりできるのに、なかなか始めの一歩が出せない愛彩。来週歩くかな?と何週間も言い続けました。マーティーは「もうバランスも筋力もありそうだけどねぇ。小心者だからだろうね」と性格の問題だと納得していました。

そして2月8日の土曜日、愛彩がちょうど15ヶ月になるころ、やーっと始めの一歩を踏み出しました〜!その日はご近所の親子が遊びに来てくれていて、20ヶ月になる男の子がたくましい足取りでわしわしと家の中を歩き回っていました。男の子に触発されてかされずか、本当にちょっとだけ、パタっと最初の一歩を踏み出しました。私は興奮して「マーティーさーん!」と叫びました。小心者の愛彩は、その時点ですぐにしゃがみこみました。その日はそれだけで後は一歩も歩きませんでした。

それから4日間はなにもなく、いつも道り伝え歩きとハイハイのみ。木曜日の朝にまた、トタっと一歩を踏みました。んで、それっきり。

テレビなんかのイメージでは、最初の一歩を踏み出したかと思うと、「あ、歩いた〜!」と周りの大人が感心している間に、すいすい歩けるようになる感じがしますが、実際の愛彩の「始めの一歩」はもっと地味なものでした。「一歩」が2回できただけで、「歩ける」とはまだまだ言えない状態です。こうやって少しずーつ歩けるようになっていくのだと思います。嬉しいけど、これから大変になるぞーい。

ア、オー!

最近の愛彩のマイブーム(死語)は、Uh Oh(ア、オー)です。日本語にすると、「あっちゃー」とか「あらら」にあたる言葉でしょうか。小さい失敗をしたときなどに使います。

自分で帽子などをわざと落として「ア、オー!」。
食べ物やスプーンを床に落として「ア、オー!」。
ヨーグルトを私の洋服にべちゃっと付けて「ア、オー!」。
「ア、オー!」と言うだけあって、やっちゃいけないことだとわかっているのに、わざとやって面白がっているようです。

ここは、親の威厳を保たないと!と思い、怖い顔で「ダメ!」と言うと、ニターと笑います。て、手強い...。何度か怖い顔をやってみましたが、一向に効果がないので今は無視しています。そのうちマイブームが去ってくれるのをじっと待っております。親の威厳もなにもないナリ〜。

ア、オーの他にもバイバイ、ダダ(マーティーのこと)、ママ(私のこと)、ナナ(バナナを含む食べ物全体のこと)にゃー(猫の鳴き声)が言えるようになりました。そのうち日本語も話せるようになってくれたら嬉しいな。


Saturday 8 February 2014

オーストラリア

24時間のフライトの末たどり着いたオーストラリア。季節が北半球と逆なので年末年始は真夏です。メルボルンに夏に帰省するときは、いつもサマードレスばっかり持って行くのですが、意外と雨が降ったり寒かったりするので「あぁ〜、しまった!セーターとかジーンズも持ってくればよかった」と後悔します(真夏なのに!)。今回の滞在中も、昼間は34度あったのに、夜には12度くらいになったことがありました。数時間で20度も気温が下がる、恐るべきメルボルン。

愛彩は体調が悪かった上に時差ぼけになり、気候も、日照時間も、家も、出会う人たちも、何もかも違う状況にびびりまくっており、夜は眠れないし昼間はママから離れられないという、大変かわいそうな仕上がりになりました。

マーティーママは今回の帰省をキリンのように首を長くして待っていて、ベビーカーからチャイルドシート、子供用の食器からオムツまで、考えられるベビーグズは全てそろえていてくれました。マーティーのお姉さん夫婦には3歳の娘さんがいるので、お古のベビーベッドやすんごい量の洋服やおもちゃなどをどっさりと用意していてくれました。

そうやって、熱烈に歓迎された愛彩ですが、いつものスマイルもなく、私に抱きついて離れず、不安そーぅな顔をしていたので、「慣れるまではそっとしておいてあげよう」ということになりました。じーちゃん、ばーちゃん、おじちゃん、おばちゃんに抱っこしてもらってニコニコ笑うようになったのは、メルボルンに着いて数日たった後でした。

フライトはスムーズでしたが、フライト後の自分も疲れて時差ぼけなのに子どもも体調悪くて時差ぼけという状況は、非常に大変でした。夜中にバッチリ目を覚ましてぜんぜん眠れなさそうなので、夜中の3時にキラキラ星を100回くらい歌ったりおもちゃで遊んだりしました。こんな苦労をして定期的にオーストラリアに飛ばないといけないのなら、いっそロンドンからメルボルンに引き上げようとかなり本気で思いました。

メルボルンで一週間ほどすごし、その間にたくさんの親戚やお友達に会えました。その後はマーティーママが定年後に住むことになった、夢のようなステキな町マラクータに移動して一週間くらい過ごしました。マラクータでは太陽の光をたくさん浴びて、庭で採れた野菜や果物を毎日食べ、ビーチに行き、のんびりと過ごしました。マーティーママが家事をぜーんぶやってくれて、縦のものを横にもしなくていいほど甘やかしてくれました。ありがたや〜。マーティーからのサプライズプレゼントで、マッサージとフェイシャルの2時間コースなんかも堪能してしまいました♡ステキすぎるよ、マイハズ〜(My Husbandの略)♡
肩こりも腰痛も疲れもすーっかりとれて、肌もツヤツヤーな感じでマラクータを去ったのですが、ロンドンへの24時間のフライトで3000点くらいのダメージを受け、せっかくのリラクゼーションが全く日常生活に貢献することなく水の泡になってしまったのは非常に残念でした...。やっぱりメルボルンに引っ越そうかなぁ。