Wednesday 7 May 2014

弟の結婚式

五人姉弟の四女として生まれたわたくし。女四人ともめでたく結婚し、一番下の弟(長男)も結婚することになったので、2014年の3月に一歳四ヶ月の愛彩を連れてまた日本の実家に帰省しました。五人とも結婚できて親としては感無量といったところなのかなと思いますが、私としても「みんなよかったねー♡」と嬉しい気持ちで帰省しました。

さて、結婚式は長崎のハウステンボスにあるホテルで行われたのですが、小さい子どもがジャガイモのようにごろっごろいて、いろんな珍事を巻き起こしておもしろかったです。

お式ではやはり神父さんが英語で誓いの言葉をのべ、「なんで日本語じゃないんだろぅ」といつも通りの違和感を覚えましたが、なんと、式の一番大切な部分である夫婦が「誓います」と言うあたりで、愛彩が「うぇーー!」と叫び出しました。ウェディングコーディネーターの方が、笑顔でスマートに、しかも驚異的な速やかさで私のところに来て「こちらへどうぞ〜」と愛彩もろとも退出させてくださいました。

愛彩がやっと落ち着いたところでまた式に戻れましたが、花のようにかわいい弟のお嫁さんと、なんだかいつのまにかいい大人(おっさん?)になってしまった幸せそうな弟を見て、ぶわぁーーーーと涙が出てきてびっくりしました。姉たちの結婚式では「ああ、お姉ちゃんよかったね〜」という気持ちでじわーっと涙がでる(もしくはでそうででない)程度だったのに、弟のときは、「こんなにかわいいお嫁さんにきてもらってよかったね」「あんなに小さかったのに大人になって」「これからがんばれ〜!」などなど、いろんな思いが胸中を錯綜して、なんかぶわーっと泣いてしまったのでした。

古風かもしれませんが、「女はお嫁に行くもの男はお嫁さんをもらうもの」という考えが潜在意識に根強くあって、姉がお嫁に行ったときは「いいところに行けてよかったね。一件落着〜!」みたいな心境でしたが、弟の結婚式では、「いいお嫁さんをもらってしまった(←私がもらったわけでもないのに)。弟よ、責任は大きいぞ」という心境でした。不思議なものです。

さて、披露宴はにぎやかに行われましたが、ごろっごろいる小さい子どもたちのスタミナがもたず、ひとり、ふたり、とお昼寝をし始めました。式場内にベビーベッドを設置してくれて、「へぇ〜、こんなサービスまでしてくれるんだ」と感心していましたが、ベビーベッドが4つ設置されたあたりでもうベビーベッドを置くスペースがなくなりました。あいにく愛彩のスタミナは4つ目のベビーベッドが占領されたころに切れ始めたので、ベビーカーで寝てもらいました。大人が酔っぱらって大声でしゃべったり歌ったりしている中、ごろごろいる子ども達がスヤスヤと寝ているのはなかなかオモシロイ眺めでした。

披露宴のクライマックス、花嫁がご両親に書いた手紙を読み、みんなが感動に涙ぐむその絶妙なタイミングで、姉の息子(11ヶ月)がうわーんと泣き始めました。姉は我が子をラグビーボールのようにかかえてドアの方へまっしぐらに走りましたが、あいにくそのドアは開けられなくなっており、式場のスタッフの男性が「すみません、あちらのドアをお使いください」とすまなさそうに反対側のドアに誘導しました。感動のタイミングでまたもや反対側のドアに向かって、わーんわーんと泣き続ける乳飲み子を脇にかかえてまっしぐらに走る姉。花嫁さんのお手紙の内容はもう忘れてしまいましたが、式場をお出かけ用スーツで一生懸命走っていた姉の姿はずっと忘れないだろうなぁと思いました。

披露宴で電池切れの愛彩

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