Thursday 15 November 2012

Baby Blues

産後5日目くらいになると、ホルモンのバランスに変動が起きて、Baby Bluesと呼ばれる不安定な心理状態になることがあるそうです。私が呼んだ本によると約80%の女性が経験するそうです。

ご多分にもれず、産後5日目の11月14日になりましたよ、Baby Bluesに。もう笑っちゃうくらい「本に書いてあるそのまんまやないけ!」というタイミングで。
まず朝起きて授乳した後、すやすやと寝ている娘を見ながら「かわいいね〜。元気にすくすく育ってるねぇ。でもこれから病気とか怪我とか経験していくんだよね」とマーティーに話しているとツツーと涙が。
「すごいねぇ。本当に産後5日目で図ったようにBaby Bluesになったねぇ。」と笑いをこらえながら感心するマーティー。あぁー、そうだった。そういえば助産師さんか誰かがそんなこと言ってたわーと思い出す私。朝イチで思い出してよかったですばい。マーティー、グッジョブ。
その後も娘の寝ている姿を見るたびに「かわいすぎる〜」と涙が。その日は授乳時以外は娘の姿を見ていられませんでした。あまりにもかわいすぎて感動して泣いてしまうので。

実はその前日に娘の爪を初めて切ったときにほんの少し深爪をしてしまい、娘を90分ほどノンストップで泣かせてしまいました。小さい手をコットンでふいてあげているときに、深爪の部分がほんのりピンクになっているのを見て「ごめんねー」と号泣。

産後一週間は自宅療養をするべきなのですが、あまりに天気がよかったので、マーティーとアイサと外を散歩することに。アイサをベビーカーに載せて自宅から徒歩5分もかからない公園へ。紅葉が夕焼けに映えて美しく、空気も澄んでいていい感じ。が、11月のロンドンは肌寒く、だんだん冷えてきました。アイサにとっても生まれて初めてのお散歩。案外泣かないでキョロキョロしていましたがちょっとグズりだしました。私も体の節々がずっしり痛くなってきました。「ああー、やっぱり無理するんじゃなかった。」と思い、公園に着いて3分もせずに帰ることに。普段なら5分かからない公園からの距離も、ゆっくりしか歩けないので15分ほどかかりました。暖かい家に着く頃には体が冷えきっていて、気分は文字通り超ブルーに。アイサにとっても大変だったろうと思いましたが、暖かい家に着いたとたん、ぐっすりすやすや眠るアイサちゃん。「強いなー。えらいなー」と感動して号泣。
もう、体は冷えるわ泣きまくるわで疲労の限界がきていた私は、とりあえず温かい紅茶で甘いものを食べることに。マーティーの分までカフェインレスの紅茶を作ってあげようとすると、マーティーが「カフェインレスはいやだ」とカップに入れたティーバッグをゴミ箱へポイ。その時点でまた涙だだ漏れ。
泣きながらも、しっかりロールケーキを食べてベッドへ。
ベッドに横たわって10分もしないうちにアイサちゃんが「お腹減ったよー」と起きて泣き始めました。
這うようにしてアイサちゃんのところへ行き、床に座り込んで泣きながら授乳。
その姿を見たマーティーがさすがに心配して、「大丈夫?悲しいの?」とアイサちゃんをあやすのとまっっっっっったく同じ感じでなでたりさすったりしてくれました。発見:ホルモンに支配された女は生後5日目の赤ちゃんよりもよっぽど赤ちゃんです。
「悲しくないのー。ホルモンなのー。わかってるけどコントロールが効かないのー。」とニポー丸出しで床の上で号泣する31歳。

その後も、1歳児が誘拐されて殺されたニュースをテレビで2秒見て泣き(マーティーが速やかにチャンネルを変更)、産前に作り置きしておいたディナーが「冷凍・解答したらおいしくなくなったね」と言われては泣き、自分の好きなテレビ番組を「好きじゃないから見たくない」と言われて泣き、涙にあけくれて一日が終わりました。こんだけ単純にホルモンのなすがままになる人も珍しいかもしれません。

ちなみに、これを書いているのは翌日ですが、昨日のことが嘘のように普通です。

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