Tuesday 23 April 2013

ドリーム・ランド

愛彩が眠いのに「まだ眠りたくない。遊びたい。」とぐずっているとき、私はドリーム・ランド、夢の国の話をします。「愛彩ちゃん、まだ遊びたいの?夢の国で遊べばいいんだよ〜。おもちゃもいっぱいあるし、お友達もたくさんいるよ。楽しいよ!ほら、夢の国に行っといで〜!」と説得します。

例によって静かな声でぼそぼそと、夢の国がどんなに楽しくてステキなところか話すんですが、まだおっぱいしか飲んでない新生児ができることは限られてるので、愛彩の夢の国の話は話している私のほうがちょっと飽きてくるわけです。そこで、「お母さんの夢の国はね〜」と最近は自分の妄想を語ります。

「あおーいお空に雲が浮かんでてね、ふわふわした雲の上に乗るとね、やわらかくて、いいにおいがするの〜。雲を食べると綿菓子みたいな味がするよ。その雲に乗ってビーチに行って、白くてサラサラの砂浜の上に寝そべるとね、マッサージ師がどこからともなくやってきて、全身マッサージしてくれるの。マッサージが終わると、小さいカサが付いたおいしいカクテルがふわふわ飛んでくるのよ〜。太陽がサンサンと輝いてるんだけど、お肌になんにもダメージはないのよ♡ ビキニを着てるんだけど、みんながふりかえっちゃうような、スカーレット・ジョハンソンみたいなナイスボディなのよ。」

浅はかすぎる、自分の夢の国!

またあるときは
「学校のプールくらい大きいケーキがあってねー、ぴょーんと飛び込むと、スポンジケーキがふわふわで、トランポリンみたいにぼよよん、ぼよよよん、て体が跳ねるのよ〜。ほんとーうにおいしい生クリームがたくさん乗ってて、顔をうずめたり手ですくって食べたりできるのよ♡ 自分の3倍くらいある大きいイチゴをねぇ、はらぺこあおむしみたいにトンネルを作りながら食べてね、イチゴのトンネルの中で一休みするのよ〜。(そしていくら食べても太ったり気持ちが悪くなったりしないのよ♪)」

ああもう、欲望が暴走する夢の国!

なにげなーく始めた自分の夢の国の話。こんなに自分の欲望が丸出しになるとは思わなんだ。もし「明日世界が終わるとしたら今日なにしたい?」と聞かれれば、「家族や友達みんなと一緒に...」となにをしたいかより誰と一緒に過ごしたいかが真っ先に頭に浮かぶんですが、「夢の国」だと、もっと本能的な欲望がむき出しになるのが興味深いです。心理学的に分析したら、なんかいろいろ知らない自分が解明できそうな気がしますがどうでしょうね。


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