Wednesday 10 April 2013

習慣と儀式

赤ちゃんを育てていて、人間って習慣と儀式が必要な生き物なんだなぁとつくづく思うようになりました。

赤ちゃんの面倒をみることについて「お腹空いたときにおっぱいをあげて、眠くなったら眠らせてあげればいいさ」と愛彩を生む前までは安易に考えていたのですが、愛彩を生んでいろいろ勉強したり実践したりするうちに考えが変わりました。そして私が愛彩の一日の行動パターンを誘導してあげたほうが本人の調子がいいということを学びました。

授乳はだいたい3時間おき。お昼寝の時はベビーベッドに寝せて子守唄を一曲。夜はお風呂→マッサージ→パジャマ→授乳→ベッド→子守唄。毎日行くところや会う人が違っても、食べることと寝ることに関しては、だいたい同じ時間に同じことを毎日繰り返しています。

よく考えたら大人も同じ。たいていの人が、毎日だいたい同じ時間に起きて、三食だいたい決まった時間に食べ、だいたい同じくらいの時間に寝ていると思います。週末は違うぞという人も、きっと毎週同じようなパターンを繰り返している人が大半でしょう。

育児書などには、「子供は習慣の生き物。次に何が起こるか把握していることを好む」とよく書かれているんですが、実はけっこう大人もそうかもと思いました。衝動的になにかやったり、突発的に何かが起こったりするのがワクワクするのは、日常が繰り返しだから。ルーティーンが最初からないと、こういうワクワクもありません。また、大人は次に起こることを自分でコントロールできますが、子供はかなりの行動を大人にコントロールされるので、常に次になにが起こるかわからないというのは、大人以上に不安なものかもしれないと思いました。

それから儀式。私はロンドンに来たばかりのころ求職中に、「朝起きて化粧をして家を出る」ということがどれだけ自分にとって大切か気づきました。身支度をして家を出るというのが、一日が始まる儀式で、家に帰って部屋着に着替えるのがオフの儀式。無意識のうちにそうやって一日のメリハリを付けていたということに、休職中で一日パジャマで家にいてもいい身分になって初めて気がつきました。人間って無意識に、こういう儀式的なことを毎日やってるものなんだと思うのです。

赤ちゃんは大人と違って自分でできることが限られているので、大人がそういう儀式的なことを代わりにやってあげる必要があるのかなと思います。それから、ママ業はフリーランスに似ていて時間に融通がきくので、意識的に儀式的なことをやったほうがママの心の健康にもいいかなーと思います(個人的には)。というわけで、私は毎日朝起きたら着替えて化粧をし、何の約束がなくても一日一回は家の外に出るようにしています。

赤ちゃんは、あまりにもいろんなことができないので、大人がやってる・できるとも気づいていないことに気づけて興味深いです。無意識にやっていることに気づくと、意識的にそれを変えることもできますし。授乳中ということもあり、ここ最近、毎日夕ご飯の後にデザートを食べる習慣がついてしまったのですが、授乳をやめた後にこの習慣をやめれるか、はなはだ自信がありません。むむむ。


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