Thursday 11 July 2013

人生いろいろ

愛彩を生んでからいろんなママに会う機会を得ました。学校の先生、会計士、言語療法士、作業療法士、カメラマン、博物館のキュレーター、美容師、助産師、女優さんに振付師まで!普段だったら会うこともない職業の人たちと、ママってだけでお友達になれるんだからおもしろいものです。ちなみに、下の写真はウェディングを専門にやってるカメラマンのママさんが無料で撮ってくれた写真です。さすがウェディング専門って感じのメルヘンさで、さすがプロ〜って感じの仕上がりです。




ロンドンという土地柄なのか、類は友を呼ぶからなのか、みなさん家族と離れてママをやってる人ばかり。旦那さんやパートナーさんが仕事に行ってる間は、いつも赤ちゃんと二人きり...だと頭がおかしくなってしまうので、そういうママと赤ちゃん同士でいつもワイワイとつるんでいるわけです。「今日はどこそこのママさんグループと公園でピクニックした」とか「今日は〇〇さんとカフェに行った」とか「今日はみんなでプールに行った」とかいつも報告を受けているマーティーは、「なんだか毎日楽しそうだね」と羨ましそう。いや、まあ、たしかに気楽で楽しい毎日かも。でもね、ピクニックに行くには赤ちゃん用の食べ物とか飲み物とかオムツとか着替えとか日焼け止めとかいろいろ用意し、ピクニックから帰ったら、ドロドロに汚れた服やらピクニックマットなどを洗い、タッパーを洗い、夕飯を食べさせたら、汚れた前掛けや服などを洗い、テーブルやハイチェアーや床を拭き...。主婦業とは食事の用意とお片づけの連続のことを言うのかもしれないとも思います。

ママになれたおかげで、いろんな職業でキャリアを積んできたママたちに出会えて、思いのほか、憧れの職業の実態を学んだり、自分が全然知らなかった職業について知ることができました。人生いろいろ。職業もいろいろ。私が今まで選ばなかった選択肢。今までやってきたこと。これからの選択肢。幅広く考えるきっかけになりました。特に、女優さんが言っていたことがとても印象深く記憶に残っています。いわく、「有名な役者さんが、自分の子供には役者になってほしくないなんてインタビューなんかで言っているのを聞くと、じゃあ自分はなんでやってるの?て腹が立つわ。私は自分が好きなことをやってて食べて行けるのがありがたいし、息子も役者になりたいといったら、全力で応援するわよ!」。彼女は舞台女優として20年くらい活躍している人ですが、今年の春、カンヌで賞を取ったりしたことのある某有名監督の映画の主演女優に抜擢されました〜!

「明日宝くじが当たったらどうする?」と聞かれて、「まず仕事を辞める」という人はとても多いと思います。嫌だけどお金のために仕方なく仕事をしている人は珍しくありません。でも、「仕事大好き」という人たちにもたくさん出会いました。なんの職業であれ、お金を稼ぐというのは楽なことではありません。どんなに好きなことでも、プロとしてやっていく限り、プレッシャーやストレスは避けられないと思います。それでも自分の仕事にプライドを持って、「大変だけど、好き」だと言えるのは、やっぱりいいなぁと思いました。私も働くことが好きだし、仕事は好きでやってきました。でも、「私は〇〇のプロ!」と情熱とプライドを持って言えるものがあるのかというと、どうも心もとありません。愛彩が大きくなるまでには少しは前進しているかなぁ。いや、女優になるつもりはないんですが。

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