Friday 7 June 2013

いろんな涙の結婚式

姉の結婚式に合わせて日本に帰省したのですが、大人になってから日本の結婚式に参加したのは実は2回目。もう一人の姉の結婚式以来、10年ぶりの日本の結婚式でした。ひとくくりに日本の結婚式といってもいろいろあると思いますが、今回の姉の結婚式(&披露宴)はいい意味でいろいろな「日本っぽさ」がいっぱいの結婚式だと思いました。

なにがまず日本っぽいと思ったかというと、至れり尽くせりの段取りの良さ。私みたいにあんまりマナーとかわかってないぼーっとした人間がふらりと参加しても、最初から最後まで楽しく過ごせて、恥もかかないように、ちゃんといろいろ考えてありました(姉が陰で細かいところまで準備してくれてたのかもしれないけど)。ケーキ入刀とか新郎新婦のビデオとか写真撮影とか、「はい、これからこんなことやりますよ」てのがアホでもわかるようにちゃんと段取りされているというか。お料理や飲み物もナイスなタイミングでずっとでてきますし。みーんなが楽しめるようにいろんなことが隅々まで配慮されてるなぁ〜という印象を受けました。ハイチェアーも、赤ちゃんがそのまま眠れるように、クッションとリクライニング機能が付いたもので感激〜!

自分が赤ちゃんを育てるようになるまで、赤ちゃんは理由もなく四六時中泣くもんだと思っていたんですが、実はそうでもないですよね。赤ちゃんが泣くのには理由があります。結婚式など人がたくさん集まる場所で、必ずといっていいほど赤ちゃんが泣くのは、大抵の場合「お昼寝できなくて眠いから」なんじゃないかと思います。愛彩の場合は時差ぼけもあって、結婚式の日は一日中ぐずってました。ハイテク☆ハイチェアーのおかげでちょっとは寝れたとはいえ、赤ちゃんにとってはハードスケジュールだったでしょうね。でも、そういう日もあっていいのだ。私はというと、親戚の方々が代わりばんこにぐずる愛彩を抱っこしてくれたおかげで、娘をほったらかしてパーティーの激ウマ料理をゆっくりたっぷり(両手で!)堪能し、両家の親戚の面々とおしゃべりして楽しみました。

引き出物も日本ならではですよね。きれいな箱に入ったお菓子と一緒にカタログが入っていました。出席者は後でカタログの中からなんでも選んでもらえるというしくみ。私は今回初めて、こんなしくみがあることを知りました。主催する側にとっても悩まなくてすむし、出席する側にとっても好みに合わないティーセットとかもらうよりも嬉しいですよね〜。こんなところまで痒いところに手が届くサービスがあるのも日本っぽいなと思いました。他の国でもやってるとこあるのかな?

キリスト教徒じゃない新郎新婦が教会で式を挙げるというのも、日本ならでは。おそらく、なんちゃって仏教徒であろう新郎新婦が、キリスト教の神父さんの前で人生最大の誓いをかわすのを見て一抹のシュールさを感じましたが、とってもいいお式でした。仏様もキリスト様も、宗教を超えて人間が仲良くしているほうが、きっとうれしいでしょう。

メルボルンとロンドンといういろんな人種がいる都市に住むようになって10年以上になりますが、私は「誰が何人か」というのがあまり気にならなくなりました。そのせいか、今思えば明らかに南ヨーロッパ系の神父さんのことを「顔がすんごい濃い日本人だなぁ〜」と思っていました。「袈裟が似合いそうなしょうゆ顔の日本人が神父さんだと感じがでないから、結婚式場と隣接してる教会なんかだと、いかにも神父さんやってそうな顔の神父さんを優先的にリクルートするのかな」と非常に不謹慎なことを考えてました。なので、神父さんがなまりのある日本語でスピーチをするのを聞いて「はっ!日本人じゃなかったのか!」とびっくりしてる自分にびっくりしました。

それから、新郎新婦による両親への手紙っていいですよね〜。花嫁が涙し、花嫁の父母が涙し、花嫁の姉弟が涙し、花嫁の手紙で花婿の家族も涙。私は結婚式や卒業式などで涙を流さない薄情なタイプなのですが(ちゃんと感動はしてるんですよ〜)、愛彩が嫁に行くときはさすがに泣くのかなぁ〜なんて思いました。結婚式でいろんな人(特に花嫁とその両親)が涙するのは、日本でも海外でも同じだと思っていました。が、今まで参加した結婚式を思い返すと、海外だと泣かない花嫁もけっこういたかも。もしかして結婚式で涙するのも日本ならではなのか?日本の結婚式でも泣かない花嫁はけっこういるのか?不謹慎な疑問はいつまでも続く...。




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