Friday 21 June 2013

じーちゃんばーちゃん

私は5人姉弟の4番目。当然、母は赤ちゃんのエキスパートだと知っていましたが、今回の帰省で意外と父がものすごーく赤ちゃんの扱いが上手なのをみてびっくりしました。考えてみれば、父だって5人の子供を育てたんだからベテランです。

例えば、愛彩がぐずっている時、抱っこするのはいつも私でした。マーティーでさえ、「ダディー=楽しい人=刺激」と思っているのか、ぐずっているときに抱っこしてあやそうとすると、「もう刺激はいらーん!眠いんじゃ〜!」とばかりに号泣(最近はそうでもなくなりましたが)。でも、私の父、じーちゃんが抱っこすると、ほーっとした顔になり泣き止む愛彩。時には、私が抱っこしても泣いているのに、じーちゃんが抱っこすると泣き止んだり。じーちゃんのマジック・ハンド!
「だまって抱っこしとらんで、立って歩けって言いよらすとさ(言ってるんだよ)」と実用的なアドバイスをくれる父。おハシと豆腐で愛彩を離乳デビューさせたのも父でしたし、氷が入った水を愛彩に飲ませてて「冷たすぎるばい」と冷静にツッコミを入れてくれたのも父でした(っていうか気づけよ、私)。じーちゃん、意外とイクメンだったんだね。そういえば、何も言わずにさりげなく人を助けるタイプの父だったなぁ〜と、父との思い出がよみがえってきてじーんとしました。帰省中はいつも助けてもらいました。

母と愛彩は、会った瞬間から仲良し。お母さんっていつまでたってもやっぱり特別な存在です。自分がお母さんになってから特に、私自身が「お母さーん」と母を必要に思うことが多くなりました。いつもは遠くに離れていても、どこかにいるってだけでなんか安心します。私の祖母は両方とも他界しているので、私の母には「お母さーん」と呼べる存在の人がこの世にはいません。自分の「お母さーん」がいない世界で、子供の「お母さん」であり続けるのってどんな気持ちなんだろうと思ったりします。心細かったりしないものかなぁ。

さて、今回の帰省中、2番目の姉が子供3人(ほぼ3歳の双子ちゃんと生後4週間の新生児)を連れてじーちゃんばーちゃんの家に帰ってきてくれました。そのにぎやかさよ...。まさにカオス。姉は夜通し授乳してろくに寝ていないのに、朝早くからわんぱくな双子ちゃんの相手をしながら、家事をこなしつつ、新生児をほぼ毎時間のように授乳&オムツかえ&抱っこ。アンドロイドか?と思う働きぶりに「子供ひとりの面倒を見るくらいなんてことないな」と思ったのでした。(それでも、ヘタレの私は夫に「疲れた」とか「家事が大変だ」とかブーブー文句言ってるんですけど。)

人がワイワイたくさんいるのはやっぱりいいなと思いました。5人姉弟のうえに、叔父さん叔母さん、いとこたちと、大家族で育った私。豊かな子供時代をおくったなあと思うので、愛彩にもなるべく同じような環境を与えてあげたいと思うのです。でも、いくらマメにママ会などに参加したりお友達になるべく会わせたりしていても、基本はママと二人の愛彩。ロンドンではママしかそこにいないから、「ママ、ママ」とかまってほしいサインを出しますが、実家だと何も言わなくてもいろんな人がかまってくれる。直接かまってくれなくても、いろんな人がいろんなことをしていろんな音をだしている。特に他に子供がいるとずーっとにぎやか。そういう環境だと赤ちゃんってちゃーんと一人で観察して遊んで学んでいくようで、愛彩も私がかまわなくても平気なようでした。ロンドンの小さいフラットだと、愛彩にあんまり干渉せずに自由に遊んで学んでいってほしい反面、こちらから刺激を与えてあげないといけないかななどと毎日考えるのですが、実家だとそんなこと全然考えませんでした。ただそこにいるだけで刺激だらけですからね。そもそもそんな暇なかったし。刺激だけじゃなくて、愛情も本当にいっぱいもらって育ったなぁと思います。離れていてもたくさんの人から愛されて育ってるんだよーと愛彩に知っててもらいたいです。今回の帰省でお世話になった、じーちゃんばーちゃん、姉ちゃん、弟、叔父さん叔母さんに従兄弟(従姉妹)、親戚一同+ご近所のみなさま、ほんとーうにありがとうございました!

そんなカオスな実家から帰りのフライト。いろんな人に「一人でお子さん連れて大変ですね」て親切な声をかけてもらったんですが、「子供が一人だとなんて静かで平和なんだ...」と楽勝さをかみしめていました。

じーちゃんのマジックハンド

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